601 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

601 魔法使いルーフィ

女の子同士だと、どうして
こんなに、あけすけなんだろな、って

みんな、お互いに思ってるに違いないと

めぐは、思いながら


お風呂、温泉の湯舟から



空を見上げようと思っても



そこは、構内のお風呂場だから


目隠し代わりの片板硝子に

刻まれた模様の向こうに、ぼんやりと

夜の駅、構内を照らす照明が見えるだけ。




湿った木枠、錆びた木ねじ。



どこか、石炭がらの匂いがするような

古い駅には、独特の風情がある。



リサは、朧げに記憶がある。



この、お風呂場から
同じ景色を見上げたような思い出。




ひとりで、お風呂に入ったのかな?


それとも、おじいちゃんと一緒に
男湯に入ったのかな、なんて



想像して、ちょっと恥ずかしくなった(笑)。


幼い自分のヌードが、男たちに
見られていたのかな、と(笑)。