590 魔法使いルーフィ
列車のテールランプを見送って、れーみぃは
「なんか、淋しくなっちゃうね」と
にっこり、しながらそう言った。
めぐも、頷く。
naomiも、同じ気持ちなのか
列車の行方を視線で追って。
信号の赤、が
心なしか滲んで見える事に気づいた。
「さ、到着点呼だべ」と
リサのおじさんは、ホームから
古い階段へと向かった。
「あたしたちは?」と、めぐが聞くと
「ついてけへ」と、のどかな方言で言うので
めぐも、なんとなく微笑んだ。
階段は、線路を跨いで渡る橋へと
つながっていて。
歴史を感じさせるその橋は、柱が古いレールで
出来ていて
どことなく、蒸気機関車の吐き出す煙で
黒ずんでいるように見えた。
リサは、その黒ずんだあたりが
おじいちゃんの軌跡なようにも思えて。
愛おしいような気がした。
終着駅。
以前は、海を渡る連絡船があって
船着き場への、長い通路がこの橋につながっていたらしく
大きな、船の客席くらいの待合室が
階上に残っていた。
「なんか、淋しくなっちゃうね」と
にっこり、しながらそう言った。
めぐも、頷く。
naomiも、同じ気持ちなのか
列車の行方を視線で追って。
信号の赤、が
心なしか滲んで見える事に気づいた。
「さ、到着点呼だべ」と
リサのおじさんは、ホームから
古い階段へと向かった。
「あたしたちは?」と、めぐが聞くと
「ついてけへ」と、のどかな方言で言うので
めぐも、なんとなく微笑んだ。
階段は、線路を跨いで渡る橋へと
つながっていて。
歴史を感じさせるその橋は、柱が古いレールで
出来ていて
どことなく、蒸気機関車の吐き出す煙で
黒ずんでいるように見えた。
リサは、その黒ずんだあたりが
おじいちゃんの軌跡なようにも思えて。
愛おしいような気がした。
終着駅。
以前は、海を渡る連絡船があって
船着き場への、長い通路がこの橋につながっていたらしく
大きな、船の客席くらいの待合室が
階上に残っていた。