589 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

589 魔法使いルーフィ

2列車、発車21時。

感慨深く、見守るめぐたち。


車掌は、ホームの信号を見て
時刻確認。

マイクで、発車アナウンス。


手笛を吹いて、ドアスイッチ扱い。



一斉に、ドアが閉じ

赤いドアランプが、ぱらぱら、と消える。



車掌は、列車無線で「2列車車掌です、2列車機関士どうぞ」


返答が、ノイズ混じりに入る。



「2列車、定刻発車」。




車掌は、乗務員扉から窓を開けて。


機関車は、ゆっくりと動く。



編成が引かれて、音もなく進み始めると


なーんとなく、ホームで見守るみんなに


ため息。



「あーあ、行っちゃう」



ゆっくりゆっくり、走りはじめるブルートレイン。



闇の中に消えてゆく。