587 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

587 魔法使いルーフィ

リサのおじさんも、とっくに
家に帰っていられる時間だった。

でも、地震があって
そのせいで、乗務が長引いて。


それでも、不平を述べるでもなく


黙々と、仕事をする。



そういうところは、やっぱり農耕と牧畜の国、この国のひとらしい。

植物を多く食べ、近代化以前は
豚肉すら食しなかった種族の末裔らしい。

だから闘争的でない。

northeastらしく、農耕を共同体でする
そういう文化に慣れ親しんでいるから


そういう理由もある。



記憶の中に、生れついて
そういう資質を受け継いでいるのだ。



あまり、闘争的な神経が活性的でない。
秩序的で。



そういうところは、顔だちや表情にも現れる。



なので、リサのおじいちゃんが機関車乗りに
なったのも自然、だったのかもしれず


適性があったのだろう。



血統、だから

リサのおじさんも鉄道職員、リサも当然に。




「ミシェルも、国鉄に入れ」と、おじさん(笑)



ミシェル自身、今夜の経験で


なんとなく、鉄道の仕事もいいかな、なんて
思うようにもなった(笑)。









そんな時、神様の思惑とは違って


外国の人達は、この国の国鉄や郵便局を

民営化して、その資産を乗っ取ってしまおうと

計画を重ねていたりする。



それはもちろん、この国の人々が
我慢強くて従順だから、反乱など
起こらない、そういう目算に依るものだったりした。




確かに、今まではそうだったけど(笑)