571 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

571 魔法使いルーフィ

みんなの列車、みんなの国鉄。

そんな気持ちが、ここに住んでいるひとたちには
誰にでもある。


群れで生きていた、人間が
生活の中で、覚えていった行動。


みんなでやろう。


そんな気持ちで、働く事が
国鉄では、できる。




そうして、みんなが頑張って来たから
国鉄は、安全で、安い料金で
列車を走らせて来た。




それは、みんなの心意気の表れだった。





「さ、始めよっか」と


列車のお掃除。


ゴミを下ろして、、シーツやナイトウェアを
取り替えて。

お部屋を掃除して。



ひと部屋に30分くらいだと、そんなに
大変でもない。


ひとりで8部屋。


ふたりで16部屋だったら、なんとかなる。


ひとつの客車に、20部屋だもの。




ふたりでなく、3人、4人になれば
もっと楽になる。






めぐは、あまり経験のない
ベッドメイキングの仕事を
見よう見真似で。




一生懸命に。



プロのおばさんたちも、にこにこしながら



「お嬢さんのする仕事じゃないねー」とか

言いながら。



手早くする方法を、教えた。


シーツごと、まるごと丸めて
袋に纏めて。


枕カバーも。




廊下に出して。



大きな白い袋は、カートに乗せて。


部屋を移動しながら、集めて行く。


その間に、お部屋のお掃除。


掃除機を使って。



ごみ箱の中身は、別にカートで集めて行って。



丁寧に、部屋をクリーンアップしていく。


見事な連携プレーだ。