570 魔法使いルーフィ | たまふの書物語まりふ

570 魔法使いルーフィ

窓を流れる、シャボン玉を
眺めているれーみぃ。

彼女は、ふと、シャボン玉に
連想して。


幼い頃の、懐かしい気持ちが

こう、イメージできないけれど
感覚として、心に流れてきて。


ふっ、と

優しい表情になれた。


それは、たぶん

まだ、赤ちゃんだった頃の


心が、シャボンの匂いかなにかで


思い出した、優しくされた時の記憶

だったかもしれなかった。




そんな、記憶があれば
時々、優しい気持ちになれて


また、その気持ちを思い出して

リフレッシュして、毎日を頑張れたり。


そういうものだったりする。




記憶って、突然思い出されるし

優しい瞬間の記憶が多かったら



時々、優しい気持ちになれるものだ。







列車の方が動いているので
ゆっくりゆっくり、後ろの方から


シャボンのトンネルを越えて。



過ぎていく、編成。



それを待っているのは、整備のひとたち。
ベッドメイキングと、お掃除。


食堂車クルー。



いつもなら、ゆっくり1日掛けて整備するのに4時間しかない。
でも、黙々と仕事をこなして行こうとする。


そういう事にも慣れているらしい。