部分負荷燃費
誰もあまり書きませんが、ジツは60km/hで巡航、なんて時の
燃料消費率はすごく悪いんです。
カタログには、全負荷燃費しか書いてないんですけれど
(最近のカタログにはそれすら書かれていませんけれど)。
これを、例えば1/8負荷燃費、なんてのを書くと
物凄く悪い数字なので、どこの車メーカーも書きません。
で、「スロットルを無くして燃費を良くしました」とか書いてますが
言いかえると「ふつーの車は巡航燃費が悪いです」(笑)と言うコトで。
じゃ、スロットルの無い車は良いの?と言うと
...今度は全負荷燃費はあんまり変わらない(笑)し、ガソリン車の場合は
アブナイのでスロットルを完全には止められない。なので、真の意味では
ノン・スロットルよりは燃費悪い。
(あのバルブ・メカ。結構故障が多いんですヨ)。
ディーゼル、ディーゼルってヨーロッパ人の真似しても
ジツは,ディーゼルだって全負荷燃費はガソリンとそんなに変わらない。
だから、大抵の低燃費ディーゼルは過給圧を高くして,見かけ上の熱効率を上げて
燃費を稼いでいます。
日本では,低速走行が多いのでディーゼルもいいでしょうけれど、メーカーは作りたがらない。
何故か?
ジツは、軽油は地方税だから国税が減ると困るんです。(笑)なーんて。
なので、普通のガソリンエンジンで燃費を稼ぐ場合は、負荷率の高いところで
なるべく低回転で加速を緩慢に続けた方が良い...と、なるみたいです。
出始めの頃のCVTは、そういうセッティングでした。
でも、勝手にハイ・ギアレシオになってしまって、加速"感"が悪くて人気が出なかった。
(スバル・ジャスティを思い出して下さい)。
なので、普通の車みたいな加速をさせようとすると、CVTはそんなに燃費が良くない。
摩擦も多いですし、油圧回路もあります。
第一、摩擦でトルク伝達をするのに、そこにアブラを挿さないとダメ、なんて...
(ブレーキにアブラさして、停まるようにペダルを思いきり踏んでるようなものですネ)。
それで、VWは並列式セミATにしたのでしょうけれど...それもひとつのアイデアですね。
僕だったら、バイクのミッションみたいにドグ・クラッチ式ミッションを2個並べて
ダブル・マニュアル12段!にしちゃいますけれど(笑)。
アレは、コツを掴めばセミATみたいに走れます。