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たびソラのブログ

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もうここまで来ると、元安川のたもとまで来ており、対岸に原爆ドームが見えている。一つ上流の橋まで対岸を進み、回り込むようにドームへ車椅子を進める。
「灯籠流しに参加しませんか」と声が掛かる。自分としてはマイ車椅子でここに来たことで満足しているのでやり過ごして進む。
ところがである。ちょっと先に電気配線が道を横断している。近くの出店へ電源を引き込んでいるようだ。それもカバーがあり角張っている。イヤな予感。車椅子では越えられずストップ。
作戦変更でバックオーライ。戻って元安橋で川を渡り対岸へ向かう。橋は太鼓橋になっており少し坂でゆっくり車椅子を漕ぐ。2、3人から声が掛かるが、一人で漕ぐ。頂点で一時ストップ。川面に映える原爆ドームの写真を撮る。あとは下り。ドームの方へ左折する。
広島に着いてから二時間ほど水分を取っていない。資料館で飲み物を買っておけば良かった。喉はとうの昔にカラカラ。少し頭痛もしてきた。帽子をかぶり直し、タオルで汗を拭き、そのタオルを帽子の後ろ側に挟み日除けを作る。
ドームの所には木陰がある。そこで車椅子を止め、休息とする。ハッとすると何やら冷たい感じ。近くの噴水から水しぶきが飛んでくるようだ。いつの間にか少し風が出ている。一瞬の涼を楽しむ。
原爆ドームの周りをぐるっと積み木の様なものが縦に積み上げられている。よく見るとローマ字で何かが書かれている。どうやら人の名前である。外国人が多くローマ字が目立って記号のようでバッと見では何か不明だった。ピンとこなかった。よく見て回ると日本人の漢字も結構あった。積み木を一つ一つ積み上げただけでオブジェのように私には見えた。
いろいろな人達がいる。小学生を引き連れた平和キャラバン隊は思い思いに写生をしている。独りで反戦平和を懸命に訴える初老の方がいた。東南アジア系の男性達はエスニックな音楽を掛けながらなにやら唱えている。「夕方からフォーラムがあります」と話し掛けてくる女性もいる。原爆投下のその日の、記念日に、ある意味聖地と言える、原爆ドームに来て良かった。