車椅子初の一人旅・第6回(2005/8) | たびソラのブログ

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3階から西館に行くと生々しい展示がされている。観覧者は展示物を前にピタッと歩みを留めている。通路がそんなに広くないため展示物に近く、車椅子の高さからは目の前に迫り否応なしに突き付けられてくる。
10年ほど前に来た時も、ここで何か寒気の様なものを感じたことを覚えている。引き込まれるように見ている自分がいる。西館には1階へ戻るエレベーターがないため、私だけ東館に逆走するが、かなり傍迷惑。声を掛けながら進むが、なぜか時間を逆走しているようで重たい違和感を感じた。入口のロビー付近は相変わらず混み合っている。トイレも一杯。喉が渇いたので自販機を探すが見当たらない。外に出れば何か売っているかと、炎天下の中ボツボツと慰霊碑の方へ向かう。午前中にやっていた慰霊祭の後片付けが完全に終わっていないため椅子は大量に並んでおりコード類も散逸しておりどこを通ればいいのか分からない。暑さ凌ぎにもならないが、つい噴水の所へ。ささやかな涼を感じる。
慰霊碑に近づくと、中央の祭壇の前に50人位が並んでいる。祭壇から10人めからは階段を数段下がりさらに並んでいる。最後尾に並んでも階段をクリアできないので、左側へ50㍍回り込み段を回避して慰霊碑前に行く。結局10人目あたりの横に行くが。形としては横入りさせてくださいと言っているような状況になっている。
無事参拝を終え、慰霊碑周りを落ち着いて観察すると、6、7人の方が慰霊碑に向かって深々と礼をしたまま、止まっている。花束や花輪がギシギシと置かれている。心にズシンと来る。
左側の少し奥にはデカい特設ステージがあり何やら喋っている。夜のイベントのリハーサルとのこと。参拝している人に向かいアナウンサーらしき女性が「少し騒がしく申し訳ありません」と。
帽子はかぶってはいたが、まったく日陰がない。原爆ドームの方へ向かう頃には暑さにはマヒしてきたが、喉に渇きを感じながら車椅子を漕ぐ。原爆の子の像へ行こうと車道を渡ろうとしていると、「大丈夫ですか、押しましょうか」と後ろから声を掛けられる。向こう側まで押してもらう。
像の周りには所狭しと千羽鶴が吊されている。像の正面が少し空いているくらいでぐるりと鶴が折り重なって置かれている。学生らしき人達が次々と新たに千羽鶴を掛け記念写真を撮っている。
その横には折り鶴を折るコーナーがある。また像の後ろの木陰では、60歳代位の女性の方が、自転車の荷台を台にして紙芝居を語りかけていた。20人位の大人や子供が前に座って見ている。