【成功者の足を引っ張るな】
   

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私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。「何もしたくないなら、
何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。
http://toyokeizai.net/articles/-/11927?page=2


(`・ω・´)ほほう。貧乏人は成功者の足を引っ張るな、ですか。ところで、
読者の皆さんならポピュリズム(大衆迎合)という言葉をご存知のはず。
定義づけするとすれば

★政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法あるいはそうした大衆の基盤に立つ運動をポピュリズムと呼ぶ。


http://kotobank.jp/word/%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%BA  

 

あの民主党が政権交代実現のために、国民へ「子供手当て支給」「授業料を無償化」などと大衆ウケする甘い言葉で誘惑したアレです。
そのポピュリズムについて読売新聞グループ本社 代表取締役会長・主筆

渡辺恒雄氏はこう語っています。(主筆=編集責任者のこと)


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【今政治が混迷してるのは、あのコンビのせいだと思うよ】


ポピュリズムの第一段階


― ポピュリズムを考えるとやはり小泉純一郎を想起してしまうのですが


「その前に80年代に中曽根康弘による5年の政権がありましたね。

これは小泉純一郎の先達(せんだつ)と考えていい。

ただし構造改革というもののだよ。

中曽根政権は国鉄と電電公社の民営化を成し遂げました。

この事例に倣って(ならって)小泉は構造改革をうたって立つ。

郵政大臣のころの郵政官僚による不服従があったのも作用してるだろうけど、郵政を潰してやろうと立ったわけだ。

しかし彼がやった構造改革はなんですか?」


― 郵政民営化くらいですかねぇ・・・


「郵政民営化といっても、一般国民は国鉄・電電公社民営化のような恩恵はいまだに受けてないじゃないですか。

もうひとつは新自由主義、市場経済原理主義を受け入れたこと。
 
中曽根政権の民主化の柱は土光敏夫、カリスマ性のある質素堅実なる方でした。 いっぽう官僚などへの困難な調整役を果たしたのは瀬島隆三。 
この方面の達人です。

ところが小泉改革の参謀はひとりだけ、竹中平蔵だ。 

彼は当時、僕にこう言ったんだ 『大手銀行を片っ端からつぶして、残るのは2つでいい。東京三菱と三井住友だけでいい』


―よほど自信があったんでしょうね。


「うん。しかし結果はどうなっていますか?当時竹中と蜜月関係にあった木村剛氏が興した日本振興銀行は10年に破綻。

 銀行の過剰な不良債権処理でハゲタカ外資が巨利をむさぼり、中小企業は資金繰りに困り、景気低迷拡大のきっかけを作っただけ。 

 これじゃ竹中平蔵はなんだったかといえば、現象だけを捉えたら外資の出先機関だったんじゃないかと勘ぐってしまう。それが橋下市長のブレーンだとウワサを聞くと、ちょっと待てよ、不安だな、と思ってしまうんです。」


―小渕政権は不況下でも奇妙な人気でした。しかし小泉時代と比べポピュリズムというほどではなかったですね。



「小渕政権は98年の金融危機になんとか対処したと思います。

政権発足時の日経平均株価は1万5000円を割っていた。それを2万円台まで回復させたんです。

 

 その後小泉政権発足時は1万4000円弱だった株価が竹中プラン(大手銀行が潰れてもいい発言)で7600円を割る暴落になった。 

財政を1人の市場経済原理主義者に丸投げするというのは危険すぎる行為だ。 企業破綻、経済不況は国民生活を危うくさせるからね。


 国債発行額も33兆円から今では44兆円を超えてしまった。こうした経済の崩壊はポピュリズムの結果です。小泉人気の負の遺産なんです。

福田康夫・麻生太郎政権はこの敗戦処理に追われただけ。自民政権は支持率は下がる、景気も厳しい、とうとうジリ貧になったんだ。 


 麻生政権時、2009年に安心社会実現会議というのを召集した。これには僕や、かつて僕を共産党から除名した宮元顕治さんの息子である宮本太郎さんや経団連会長、連合会長など有識者が集められたんです。 


 ここで議論の対象になったのはいまでいう税と社会保障の一体改革だった。 これはいま民主党がグズグズとやっていることです。同じく震災復興もグズグズして進んでいない。『コンクリートから人へ』にしがみついているから都市計画のビジョンが無い」


宝島社「宝島」8月号より引用。

なお渡辺恒夫氏 近著「反ポピュリズム論」は新潮社より発売中。


(`・ω・´)まぁナベツネのあだ名で知られ、傲慢不遜で有名な渡辺恒雄氏。

しかし僕自身、ウソや欺瞞であふれた世の中を知っていくうちに「他人の評価」ってやつの反対側を見るようになりました。 

人間的には難のある人物ではあるけれど ”一記者”としてのキャリアを買って記事にしてみました。いかがだったでしょうか?