600億ドル拠出、正式合意=日本、欧州危機でIMF支援 時事通信 10月12日(金)20時54分配信

 

日本政府と国際通貨基金(IMF)は12日、欧州債務危機封じ込めに向けてIMFの資金基盤を強化するため、日本が600億ドル(約4.7兆円)を拠出することで正式合意した。
城島光力財務相とIMFのラガルド専務理事が同日、都内のホテルで契約書に調印した。
 IMFは重債務国への融資枠を拡大する計画で、加盟各国の拠出による増強額は 4500億ドル(約35.3兆円)を上回る見通しだ。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121012-00000177-jij-int  


日本政府が1200万ドルの資金拠出、アラブの民主化支援で[東京 12日 ロイター] 

城島光力財務相は12日午後、「ドーヴィル・パートナーシップ」財務相会合で、アラブ諸国の民主化移行支援で世界銀行に設置された「中東北アフリカ移行基金」に3年間で1200万ドルを拠出することを表明した。会議終了後、記者団に明らかにした。
昨年5月に仏ドーヴィルの首脳会議(サミット)で、アラブ諸国の民主化を支援する枠組み「ドーヴィル・パートナ
ーシップ」が設置された。基金を設置し、関係国の技術支援や教育制度整備に活用する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121012-00000120-reut-int


(`・ω・´)b これ読むと日本の景気が悪い時にふざけんなよ!

って思うけど内容はちょっと違う。
というのも、600億ドルおよび1200万ドルのIMF支援にまわすカネは元々、
「日本が円高対策で買いまくって、使い道の無い紙くず同然のドル」
なので、心配する必要はない。なぜ使い道がないかといえば、

ドルを大量使うと市場にドルが余る=価値が下がる=ドル安になり、

相対的にドル安=円高に向うから日本は自分の首を絞めることになるのでドルは大きく使えない。だからこんな場面でしか使えないのよ。 

それに韓国とスワップ協定の延長止めてしまったのでなおさら。


ちょっと日韓スワップ協定についておさらい。 そもそもスワップ協定ってなに?
日本と韓国は貿易しているんだけど支払いは”世界のドル”で行っている。
日本円と韓国ウォンそしてドルの”世界のドル”のバランスが大きく変化すると、韓国は支払う額が大きくなったり日本は受け取る額が少なくなってしまう。

「やべぇ・・・」ってなる前に、予め「決められたレートで(もしくは以前のレートで)取引しましょう」というのがスワップ協定。いわば予防注射みたいなもの。

韓国にドルが無くなって商売ができなくなると倒産してしまうのでそれを防ぐためにドルを預ける。ただし!ほっとくと韓国が勝手に!使ってしまう可能性が大!なので日本はIMFにドルを預け、韓国はIMFという闇金業者からでないとカネ引き出せない仕組みにした。闇金と書いたのは文字通り金利を取るから。


IMFを絡めて記事にしたのは、もっとIMFを理解して欲しいから。
先ごろ東京で48年ぶりにIMFと世界銀行の総会が開かれ、欧州危機への対応を協議したんだけど、このIMFと世界銀行の設立に関わったのがむか~し米国財務次官補だったハリー・デクスター・ホワイト。

しかし!彼の正体はソ連のスパイ。満州から日本を追い出す目的で米国と日本を戦わせようと「ハル・ノート」を実質的に作成した人物なんだよね。
詳しくは”匿名の手紙氏”のブログで

http://ameblo.jp/hironk2005/entry-11061663151.html


さてIMFに話を戻そう。表面的に見るとIMFは”国家財政の整理屋”に見えるけどやってることはエコノミック・ヒットマン(経済的暗殺者)そのもの。 


IMFの指導要領は以下の通り。

①財政赤字の是正、

②財政支出の変更、

③税制改革、

④金利の自由化、

⑤競争力のある為替レート、

貿易の自由化、

⑦直接投資の受け入れ促進、

⑧国営企業の民営化、

⑨規制緩和、

⑩所有権法の確立。


その先にあるのは何だろう?

・国営→民営化が進み、電気・ガス・水道などのインフラは外国企業に売り払われる。当然料金は高騰。

・家計の負担が大きくなり税収が落ち込む。市場は縮小し、経済は冷え込む。

・IMF、世界銀行は更なる金利を上乗せ。

・土地の売却が進み、他国の企業による買収が加速する(施設、設備も手に入る)

・不満や不安から暴動が起きるが世界銀行は国連を通じて”DDRプログラム(武装解除・復員・再統合)を発動。

これらは絵空事ではなく、実際に起こった話というのが怖い。
そして”彼ら”(加担者たち)が口々にいう台詞がある。

「グローバリゼーション(グローバル化)」だ。

以上の事を踏まえて言えば、「グローバル化」っていうのは企業や銀行家たちによる「国家の乗っ取り」と言っても過言じゃないわな。




参考資料



・松岡正剛「千夜千冊」http://1000ya.isis.ne.jp/1354.html

・lumière de raison d'être http://blog.livedoor.jp/akatele/archives/53024828.html

・闇株新聞 http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-584.html