21時の天ぷらそばです。




誤『お散歩楽しーなー』


正『今日はあちーなー』




健康診断も受けて安心して朝晩のお散歩に行ってるんですが、


ここでバルパ君にではなく、私に問題が起こりました。




以前にチラッと書かせて頂いたんですが、お散歩していると


『かわいい!』とか『女の子ですか?』とか話しかけられるんです。




ほら、私ってばアラフィフ毒身男ですから、想像通り絵に描いたようなコミュ障じゃないですか。


ですかって言われても困っちゃうと思うんですが、飼い主同士の交流っていうんですか、


飼い主トークが私にとってはなかなか難易度が高いんですよね。




ありがたいことにマンションの近くに車が通らない散歩に適した道があるんですが、


ということは、皆さん犬の散歩コースとして利用される確率が非常に高く、


それだけワンちゃん連れの方々に遭遇する機会が多いということです。




『かわいい』


『フワフワ』


『女の子ですか?』




そんなん言われなくてもわかってます、めちゃくちゃかわいいですから。


毎日デンタルオヤツを必死にカミカミしてる間にブラッシングしてますんで、


フワフワなのは当然といえば当然、毛玉の芽は極力摘んでます。


見た目で女の子と判断するのも、このジェンダーレス時代にどうなんでしょうか。




言いませんよ、言いませんし、むしろ普段からそこまで意識しちゃいませんが、


あまりに皆さんがフレンドリーなのが、アラフィフ毒身男には眩しくて眩しくて…




ワンちゃんに会うとバルパ君は『ねーちゃん、遊ぼーぜー』と


尻尾フリフリ行きたがるんですが、若者の性なのか『ヤッホーい!』と行きますんで、


「優しくね、優しく!」となだめたり、多少迷惑そうな相手のワンちゃんに


心の中で「ごめんよー」と謝ったりしながら、飼い主さんとのトークが自然とスタートするんです。




まず、年齢聞かれますよね。


バルパ君小さいんで9ヶ月だと答えるととても納得される方が多いんですが、


おそらくすでに成犬サイズ、後は多少大きくなるかどうかくらいだと思うんです。




次に名前。


バルパ君ですと答えると『バルバ?』『パル?』『バルバル?』など、


おしい!けど違う!みたいな名前を皆さんおっしゃってくれますが、


心の中で「バルバはシャツメーカーやろ」と軽く突っ込みながら「バルパ」を連呼しています。




健康診断の動物病院の先生も『バルパ君は会ったことないですね』とおっしゃっていたので


珍しい名前であることは確かですし、むしろそこを狙っている訳なんですが、


名前の由来についての説明なんか求められると、ロングトーク確定です。




あと、切り上げるタイミングね、これが最も難しいです。


最後は『ありがとうねー』とかで終わることが多いと思うんですが、


私は誰に対しても敬語党員なので『ありがとうございました』で終わるじゃないですか。


部活の試合後じゃあるまいしフワッとした雰囲気がちょっと重くなりますし、


早過ぎると感じが悪い、遅いと終わるタイミングを見失う、


散歩を始めてからApple Watchを秒数表示する壁紙に変えましたからね。




最もしんどかったのは、ワンちゃん2匹連れた女子高生5人組。


1匹は大人しく尻尾フリフリ、もう1匹ははしゃいじゃう系男子、


バルパ君が大人しい子に狙いを定めガーっ!と行った時に、はしゃぎ系男子もガーっ!と来たら


女子Aが『お前はダメっ!』っと言いながら、勢い良く後ろに払ったんです。




おそらく長く一緒に暮らしているからだとは思うんですが、


そんなに乱暴にせんでもええやんけと、少しブルーになる気弱な私。


ワンちゃんと暮らすならそのくらいにならないといけないのかもしれませんが、


そのレベルに達するにはまだ修行が必要なのかもしれません。







誤『タイムスリップしちゃおー』


正『人間はこんなん好っきゃなー』