ブルガリアの首都、ソフィア。
日本人が多く滞在するパッカー宿にステイ。
今では全然日本人は居ないみたいだね・・・・
深々と雪が降っている12月。
街はX’MASも近くなってきて「グレー色」の町並みも少しだけ賑わいが見える。
翌日はオイラのバースデー。
自分で祝う。
過去、数回この時期を海外で過ごしたけど、オイラは男だから対して重要でもない。
が、しかし少しは気にする。
そんなオイラの悲惨なお話。
前日の夕方に日本人4人位でいつものギガ盛の中華でバク食い。
皆でムッシャムシャ・・・
あ~、極楽、ごくらく。
女性はこの後で何と、アイスを食べる!とアイス屋に消えた・・・
男3人で宿に戻った。
ポカポカ・・・暖まって何もせずにドミ部屋でまったり・・・・
すると、一番若い20歳代のA君が突然苦しみだした・・・・・
「ウェ」 ・・・嘔吐を何回も繰り返している。
全然治る様子も無い。
本人は食中毒だ~・・・・と言って救急車の手配をして欲しいという。
「??ええっ??」
オイラともう一人のB氏が顔を見合わせ自分の身体に聞いてみる・・・・
2人とも、何ともない・・・・
じゃあ、女性も今頃街で倒れてるのか??
状況を掴めないまま、宿のおばちゃんに救急車を頼む。
が、おばちゃんは英語が通じない・・・・
宿側は救急車を宿に呼ぶのを嫌がっているようなのでTAXIに来てもらった。
しかし彼はこの寒空の中、クツを持っていなくてサンダルしかない。
靴下も無いと言うのでオイラのを貸してあげて履かせる。
抱きかかえるようにして階段を降り3人で病院へ。
TAXIに乗り込む時にはすでに靴下はグチャグチャに濡れてた。
病院ではすぐに診察してくれなくて本人はイライラ・・・
「これだから社会主義国家は嫌なんだ」
暫くしてやっと診察。
どうやら食中毒ではないらしい。
点滴で問題ないみたいだし。
しかし、本人は納得していない・・・
「信用出来ない。大使館に電話で連絡してキチンと見るように言って欲しい」
何回も懇願されて、仕方なく、B氏が守衛さんにテレフォンカードを売って下さいと言ったがここにはないという。
B氏はテレカが無いから連絡つかないとA君に伝えたが連絡を取って欲しいという。
B氏が頼み込んで守衛室のTELを貸してもらった。
が、大使館はすでにクローズで向こうのガードマンも連絡先は教えられないという。
そりゃそーだ。そして週末だし。
「何とかして連絡を取って!」 声を荒げる。
何とかって言われても・・・
診察室に居るA君と
帰るワケにも行かず、病院の廊下に日本人が2人・・・・
・・・・・・・・・・・・・・シーン・・・・・・・・・・・・・・・・
「腹減ったね」ポツリという・・・・
そうだ。早く夜飯をゲットしないと夜は店がすぐに閉まっちゃう!
外に出て一番近いキオスクに足を雪にズボズボ入れながらダッシュ!
キンキンに冷えた不味そうなサンドウィッチを買って廊下に戻る。
シーンとした廊下で黙々と冷凍寸前のサンドを食べる2人・・・・
腹冷えちゃうよ・・・・・
眠ることも出来ず、朝まで彼が出てくるのを待った。
早朝になって彼は大分良くなって帰れるようになった。
しかし、大事なサンダルがどこかに無くなってしまって見つからない。
タクシーを出口ギリギリに着けてもらい、そのまま肩を貸して裸足で乗り込む。
宿に戻って皆、グッタリ・・・・
死んだように眠るオイラとB氏・・・・
フト、目が覚めた。
が、そこにはもうA君の姿は無かったよ・・・
一緒に飯食った女性も全然平気だった。
もう夕方前だ・・・・
ハッピーバースデー! オイラ・・・・・