11時半頃開けます、という貼り紙がすりガラスのようになっている入り口の引き戸に見える。ほぼジャストに到着、そろそろ開くかなと待つこと1分かからないくらいでそれが剥がされ、ネジ締り錠(昔懐かしいくるくる回して開ける鍵)に手がかかるのがなんとなく見える。



エンゲル係数が高い。


入るとすぐ右手のカウンターに通され、次々に詰めて座らされる。きっとすぐに埋まってしまうからだろうなと思ったのは的中した。


鰻重の特を頼んで、それほど時間がかからずにお吸い物と漬物(奈良漬かな)が出てくる。周りの人も偶然なのか、みんな特。カウンター目の前で焼かれる鰻と焼くご主人を見ながら待機。団扇でぱーん、ぱーんと叩く音。こうして見ながら待つことって、あまりない。高級感のある鰻だが、一気に庶民的に思える。


注文が入ってから捌くスタイルのお店もあるけれど、ここは予め仕込んでおくようだ。サラリーマンも入ってくるから、日常としては若干高いランチながら、お昼休み時間内に本格的な鰻を食べられるということだろう。これは貴重かもしれない。



エンゲル係数が高い。


きたきた、鰻重。



エンゲル係数が高い。


まずはひとくち。鰻の噛みごたえもご飯の硬さもちょうどいい。うん、甘辛がちょうどいいタレ。

個人的にはもう少し甘くなくてもいいけれど。

気づいたら食べ終わっているくらい、没頭して食べてしまった。


リーズナブルだし、(特でも2,200円)素直に旨い。それほど話していないが、なんとなく匂うご主人のキャラクターもいい。

何度も行きたくなる鰻屋というのは、こういうところなのかもしれない。



台東区雷門2-6-11

03-3844-1187