焼鳥屋だと思って行ったら、そうではなかった。鶏料理屋。
五反田駅から西のほうへ向かっておよそ3~4分。外から地下のカウンターが見える。
メニューはどうやら串らしきものがない。眺めているとすぐ、お店の人が「初めてですか?もしよかったらお勧めでいろいろ出しますけど」
というので、そうしようかなぁ、と一瞬思ったけれど、飲むとそれほど食べられない私は一旦断る。
しかし、「これと、これ」と注文すると「これは食べたほうがいいですよ」「こっちがお勧めなんですよね」とお店の人も引かない。
「じゃあ、これで」「あ、それで」と、結局おまかせになる(笑)
まずは、是非食べてほしいという「さしみの盛り合わせ」。
ムネ、ささみ、もも、ささみのヅケ、レバー、砂肝、ハツ、クビ(せせり)・・・
ありとあらゆる部位を食べられる。これが美味しい。
酒が進むわぁ、と飲んでいると「鮮度が命ですから、早めに食べてください」と促される。
はい、ごもっとも。
次に、鳥皮の煮込み。
皮ポン酢なんてよく食べるけど、こういう煮込みもいいね。スープまで美味しく頂きました。
そして、あまり作らないものだから今日はぜひ、と勧められた団子(つくね)。
お店の人の、皿が置かれた瞬間に食べてくださいオーラにより、即効食べる(笑)。
そしてレバーペースト。
これも美味しいのだが、ペーストの相手が・・・。
パンとかが良かったなぁ。
メインでお勧めのモモ焼きは、油が強いのでこれで〆たほうがよい、と言われたので〆。
私的にはこれくらいの量がちょうどいい。
そのままで食べても、タレにつけても。
この日はちょうど大将らしき人の目の前のカウンターに座れたので、彼の鶏さばきを拝見しながら時間を過ごせた。
新鮮なものは早いうちに、熱いものは熱いうちに、というお店の人の気持ちはよくわかるし、当然のこと。
確かに、そういうことを言ってくれる人が今はなかなかいないからなぁ。
そこまではよかったのだが、しきりに決まった料理を勧めるのはどうなのかな・・・と。
結構な強さで押してくるので、気が弱い人なんかは辛いかも。
表のメニュー(外で見られる)には、アラカルトで比較的リーズナブルなものが並んでいるし、小綺麗なダイニングっぽいので入りやすく見えるのだが・・・
ここはいっそのこと、アラカルトのメニューを出さずに全てコースにしてしまうべき。だったら納得する。
まだ新しいお店なのかもしれないが、どこを目指しているのかがわかりにくい。
価格設定、雰囲気、客層がバラバラな気がする。
それも年月が解消してくれるのかな。せっかく美味しいし、個性的なのだから接客含め頑張ってほしい。
品川区西五反田2-18-3
03-3492-2818
17:00~22:00(鶏が無くなり次第閉店)