「肴よし、酒よし、塩梅よし、最一つ威勢の好い事は、此屋の亭主

侠勢にして、人間活きたる松魚の如し。」

明治の文豪、泉鏡花が「魚徳開店披露」で認めた文である。
初代萩原徳次郎が「婦系図」の江戸前の魚屋「めの惣」のモデルと

なっていて、仕出し屋から割烹料理屋を開き、その後屋号を「うを徳」

にしたとのこと。

花街、神楽坂を歩いていくと風情ある昔ながらの黒塀が見えてきた。
格子戸をくぐり、お部屋へと案内される。
床の間に飾られた花を眺めたりしつつ食事を待った。

前菜
新いくら醤油漬け スルメイカわた和え
〆鯖と菊花の胡麻和え かます小袖寿司 枝豆




御椀
芝海老刃打ち団子 松茸 小メロン 口柚子




造り
真鯛 新烏賊 平貝 妻物色々




焼物
たかべ酒醤油焼き 梅貝
万願寺唐辛子 芽生姜 カボス




口取り
焼き松茸 酢橘




煮物
石川芋 鶏つくね フルーツトマト ブロッコリー 黒七味




食事
鶏と松茸の炊き込み御飯 香の物

止椀
青森産大しじみの赤出汁




水菓子
梨とキウイのシャブリ・グラニテかけ




料理を引き立てる器も拘りがあり、漆器類は輪島「慶塚漆器工房製」、
ガラス類はガラス作家、河上恭一郎氏の作品を使用。
それならば、日本酒も瓶のままでなく素敵な酒器を用意して

欲しかったな。このレベルのお店でそのまま出すとこって見たこと

ないからちょっとびっくりした。
あと料理の説明をちゃんとしてほしかった。その2点だけが残念。
女将さんが始めと終わりに挨拶に来てくれて非常に感じの

好い方だった。

http://www.uotoku.com/







東京・うを徳 鮪角煮[UT47]
¥4,935
阪急百貨店