引き戸の向こうには、もくもくとした煙の中に年輩・・・というか、

おじいちゃん、おばあちゃんと呼びたくなるような従業員の方たちが

動き回っている。

東銀座のやや目立たないところにあるこの焼鳥屋が私は大好き。





コの字カウンターが20席くらい、テーブルが10席あるのかな?
外観も店内も歴史があるように感じられるけど、カウンターだけすっごい新しい。
ここは清潔感なくちゃね。

6時オープンだけど、6時半には満席で待つことになる。
でも回転は良い。

なぜって、基本がコースなの。
コース2200円、半コース1400円。
もちろん個別にも頼めるけど、コースだから一定のリズムがあって早いんだろうな。




お酒はビール(600円)と日本酒(400円)のみ。
潔いくらい、それしかない。
でも焼鳥屋ですから。いいのよそれで充分。

何か注文すると、目の前にある皿に札が置かれる。
白、緑、ピンクといろいろな色。これが、お会計のとき数えられる。
んー、こういうのなんかいいよね。


つくね、鶉とエシャロット




ささみ、レバー、鴨田楽、鴨アスパラ、ねぎま、手羽先、ハツ、銀杏・・・








カウンター内には7人の従業員のうち5人は入ってて、めちゃくちゃ

狭そうだけどきびきびと動いてる。

もう60代は過ぎてる感じの方達だけど、とてもいい動き!!

その中でも、ホールを回ってるおばちゃんがいるのだが、

このおばちゃんが面白い。
さりげに「スープは?」とか「おしんこは?」とか勧めてくる。
半ば強制的に(笑)おしんこを置かれるのだけど、これがおいすぃ~。




コース以外には、しいたけを頼む。

すると「陣笠~」という声が聞こえます(笑)

渋すぎますからその呼び方。

焼き物は、焼き場、味つけと担当が分かれているらしいのだけど、
焼きあがったものに、はさみを入れる担当も。
炭火で焦げた部分を落としているみたいなのよねー。

そんな流れ作業を見ているのもまた楽しい。


高くておいしいお店はたくさんある。でもそれは当たり前。
感動するまでではなくとも、おいしくて安く、雰囲気のある店っていい。

長く続いて欲しいお店のひとつ。


中央区銀座4-8-13 銀座蟹睦会館ビル1F
03-3561-6889
日曜定休