初代伊藤久助が慶應2年(1866)に開いた、今では東京でも最古参の
一軒である鮨屋。初代は両国の與兵衛ずしで修行、現在5代目が店を
守る。煮キリ、煮ツメ、ヅケ、酢締め、昆布締めといった古典的な技法、
本来の江戸前の手法に忠実だという。
お昼に来店、1人前握りの「弁天山」を注文。
鯛、平目の昆布〆
キス、鳥貝
鯵、海老
穴子、煮いか(やりいか)
玉子、中トロのヅケ
カウンターに座って、親方の仕事を見つつ堪能。
思ったのは、非常に繊細で綺麗なお寿司であったこと。
見た目も綺麗だし、口に入れるとシャリがハラリとほどけていく
あの食感。
ネタとシャリのバランスが良いのだろう、一緒に溶けてなくなる。
ガリも自家製で美味しい。
そして鮨にはお茶が合うと吸い物を出さない。
お酒を飲みつつ肴、握りというのではなく、お茶をすすりながら
とにかく握りを味わう。浅草らしい粋な鮨屋で非常に気に入った。
浅茅 5250円
弁天山 7350円
鬼灯 8400円
美家古 9975円 など
昼も夜もコースは同じ値段で明朗会計なので安心。
台東区浅草2-1-16
03-3844-0034
11:30~14:00、17:00~20:00
(土11:45~21:00)
月曜、第3日曜、お盆、正月休み