新国立劇場公演
J.シュトラウスⅡ世 『こうもり』  2012.12.9

指揮 ダン・エッティンガー
演出 ハインツ・ツェドニク
美術・衣装 オラフ・ツォンベック
振付 マリア・ルイーズ・ヤスカ
照明 立田雄士
再演演出 アンゲラ・シュヴァイガー
合唱指揮 冨平恭平
音楽ヘッドコーチ 石坂宏
演出補 田尾下哲
振付補 石井清子
舞台監督 斎藤美穂
 
合唱 新国立劇場合唱団
バレエ 東京シティ・バレエ団
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン アドリアン・エレート
ロザリンデ アンナ・ガブラー
フランク ルッペルト・ベルクマン
オルロフスキー公爵 エドナ・プロホニク
アルフレード 大槻孝志
ファルケ博士 ペーター・エーデルマン
アデーレ 橋本明希
ブリント博士 大久保光哉
フロッシュ フランツ・スラーダ
イーダ 平井香織



再演なのですが、このプロダクションを観るのは初めて。

序曲が始まって・・
ダン・エッティンガーの指揮が、まるでロマン派の音楽のようで
こういうアプローチも面白いな・・と思いつつ始めのうちは聴いていたのですが、
終わってみるとやはり弾けない『こうもり』であったな・・・と・・・

とはいいつつ、家につく頃には『こうもり』のメロディーが頭に鳴り響いていたので
まあ、やっぱり楽しいオペレッタですよね。

セットも第1幕の淡水画かパステル画のようなセットも素敵でした。
そして、以前の上演ではどうだったのか分からないのですが、
かなりギャグをてんこ盛りにしていたのでびっくりしました。
外国人歌手も随分と日本語をしゃべっていましたね。
面白かったです。

歌手に関しては
映画『ラ・ボエーム』(ネトレプコ、ビリャゾン)に演技だけで出演していて、
とても気に入っていたアドリアン・エレートを楽しみにしておりました。

歌に関しては前回出演した『コジ・ファン・トゥッテ』の時の方が
良かったような印象を持ちましたが、演技が上手い!
刑期が伸びて、ロザリンデに慰められるシーンの表情とか
泣いてるアデーレを心配する様子とか。
それから何度も女性に殴られてましたが
殴られ方が上手い!
もうずーーっとオペラグラスでエレート追っていました。
なんか、色っぽい人ですよね・・(そう思うのは私だけ?)

キャンセルしたアグネス・バルツァに代ってオルロフスキーを歌ってくれた
エドナ・プロホニクも体格も、声も結構立派であったと思いますが、
声が衰えていたとしてもバルツァだったらもっと舞台も引き締まったかもしれないな・・
とは思ってしまいました。