今年はアンダーソン(1908-1975)の没後50周年ですが、世間的には何も動きがありません。BOXでも出るかなぁと期待しているのですが、その雰囲気もありません。生誕100周年の時に大体全曲集が出ているからかも知れません。
このCD(NAXOS、8.559313)は生誕100周年の時にNAXOSから発売された全5巻のうちの第1巻です。このブログでも以前 に紹介しましたが、またCDをごそごそ出してみました。
今回は「ピアノ協奏曲ハ長調」を約16年ぶりに集中的に繰り返し、繰り返し聴いてみました。そうすると段々魅力的になってきて引き込まれていきました。
第1楽章は変化に富んでいます。前半は広大な山脈を眼下にして大空を飛んでいる鳥のような感覚に陥る壮大な主題です。中間部からは第1主題を元にやや早めのテンポの展開部に入ります。その後、ジャズ風(ガーシュイン風)のやや長めの旋律を元にしたフーガ風のところがあります(低音部に移行しながら4回テーマが出てきます)。バッハみたいには旋律の絡みがあまりなく、持続も短いのが残念ですが、その後、チャイコフスキー風、ラフマニノフ風、メトレル風に力強く進行し、元の勇壮な第一主題に戻ります。ここの移行部は心が開放された気分になり、特に引き込まれます。最後は、チャイコフスキー風に締めくくられた後、やや暗いメロディーに引き継がれます。その後、間隔なく知らぬ間に第2楽章に移行します。
第2楽章はゆったりとした美しいメロディーを基調として、バーンスタインのウエストサイドストーリー的な早めのパッセージが所々出てきます。全体的な雰囲気はラフマニノフのピアノ協奏曲の緩徐楽章のような感じです。
第3楽章はピアノとドラムの連打で始まります。その後、アンダーソンの世界が満載で、デズニー(トムとジェリー)的、スーザ(行進曲)的、ウイリアムズ的、サンサーンス的な雰囲気のメロディーも混じり合い、楽しく聴けます。古き良きアメリカといった感じです。
全体的な印象としては、ラフマニノフ→コルンゴルト→ガーシュイン→デズニー音楽→ハリウッドの映画音楽(ジョン・ウイリアムズ)の流れがあり、アンダーソンの個性で調理した具材満載のピザ(芋煮?)とういう感じです。
私の勝手なイメージで、また聴きなおして書き直さないと......という感じです。
尚、BBCコンサート・オーケストラがイギリスで録音しているのですが、アメリカのオーケストラがアメリカで録音したのも聴いてみたいです。
以下、ナクソスのホームページからの引用です。
「2008年は、ルロイ・アンダーソンの生誕100年記念の年です。そこでNAXOSレーベルでは、誰もが知ってるチャーミングなメロディの宝庫である彼の管弦楽作品の全てをお届けする予定です。手始めの第1集のメインは「ピアノ協奏曲」。1989年にリバイバルされたこの作品は、すでに一部のファンの間では根強い人気を誇る名曲です。演奏は名指揮者スラットキンとBBCコンサート・オーケストラ。極上のひとときにしばし酔いましょう。」