日曜日、PARCO劇場にて「ロッキー・ホラー・ショー」に参加してきましたキラキラ

これは観るというより、参加する作品。
ミュージカルというよりは、コンサートと芝居がいっしょくたになったような、まさにショー!

この映画版「ロッキー・ホラー・ショー」が話題になった頃、まだ映画館に一人でいけないお年頃(笑)だったので、映画雑誌の特集を読みながら、観客が映画館で扮装して踊ったり歌ったり、スクリーンにテープ投げたり・・っていったいどんな映画なんだろうと想像もつかず。。

そのあらすじは・・
恩師スコット博士に婚約の報告をしようと出かけた恋人同士のブラッドとジャネット。しかし、嵐の中、道に迷った山中で車がパンクしてしまう。電話を借りようと近くの古城を訪ねるが、そこでは目を疑うような奇怪なパーティーが開かれていた。城の主フランク・フルター博士は変わった人物で、彼は自身が作った人造人間、ブロンドで筋肉質の美男子「ロッキー」を披露する。。(Wikiより)

舞台版が日本で翻訳上演されたとき、誘われてちょっとドキドキしながら観たのが藤木孝さんのフランク博士。インパクトのある衣装、怪しげなその姿、存在感。ホラー要素たっぷりで、強烈すぎて他のキャストはほとんど記憶になく・・まさに怪演!でした。

その後、観たROLLY版。
藤木さんとは違った怪しさもさることながら、音楽がカッコよくて、一緒に行った音楽好きの友人がROLLYさんにはまっていた思い出が(笑)

今回は初めてにしてラストの古田フランク。
古田さんらしく、一番おかしさがあり、笑わせてもらいました爆  笑

ホラーだけれど、コメディ要素もあり、歌って踊って、なんでもあり、何もかも吹き飛ばす楽しさ。
今回同行した友人が、初期の小劇場時代の新感線を思い出したと言っていて。
どんなに新感線がビッグになっても、あの頃のスピリットがある古田さんは、貴重な演劇人だなあとつくづく思います。

パンフレットに、古田さんが「3度目で50代でこの役やるのはないだろうと思っていたけれど、再演が決まったときにバトンを渡す人がいなかった。こういう最高にくだらなくて、単純で雑な(!)ものを成立させるには、それなりに歌って踊れる人じゃなくちゃならないけれど、今歌ってミュージカルやる人はキレイすぎて、気持ち悪い(笑)フランクをやれる人がいない。露骨な差別を笑い飛ばす昭和の感覚も全然足りない。だったらもう一度自分がやるか」と書いてあって。

これ読んで、わかる~!!と思ってしまった。

昭和のドラマや舞台を観てきた自分にとっても、今ってどこかキレイすぎちゃうなあと思うことが多々あるから。

もっと泥臭くて人間くさい、そんな人たちが作り演じる、作品、舞台を観たい(宝塚を含めジャンルを問わず)と思う気持ちは、年々強くなるような気がします。

大人が真剣にバカバカしい(古田さんいうところのおバカな)ふざけたことをやって楽しませる、自由なパワー。
自由だから、大きさがあって、その人らしさがあって、出てきただけでわーっと思うオーラがあって、すべてを超越して人を楽しませることができる。

好き勝手とは違って、自由って覚悟を持つということなんじゃないかなあと。
覚悟がある人が作るものって、本音が人を傷つけるのではなく、笑い飛ばす力がある。

ミスしちゃいけないって、あらゆることに気を使って、窮屈になっていって。
生きていたら、それは仕方ないことでもあるけれど、せめて表現の場にいる人たちには、もっと自由でいてほしいなあと。
その人たちが作るものを観て、窮屈に生きている人が解放される。
エンタメってそういう力もあるんじゃないかなって思うのです。

古田さんの、キャストを面白おかしくいじりながらも、ちゃんと全体を見ているバランス。オーラはあるけど、大御所にはならないピュアなスピリット。
覚悟を持って自由に真剣にふざけたことをやっている、その大きさ。
演劇人が惚れてしまうのがよくわかります。

カテコの「お前ら、まだもうちょっと遊んでいけるか?」(カッコいい~ラブラブ)からのショータイムキラキラ

ROLLYさん、岡本健一さんのギターのカッコイイこと!
舞台の上で踊り狂うキャストたち、最高でしたキラキラ

最後は「今日は12時半からこんな不健康な舞台観に来て(笑)外はすっかり雨もあがっちゃったよ!」の言葉に場内爆笑爆  笑

古田さん、次が見つからなかったら、ラストといわず、また帰ってきてほしいなあラブ

まずはPARCO千秋楽まで、無事完走できますように!





開演前の撮影タイム。このあと振付指導が(笑)
途中、客席も踊る場面あり(笑)
参加型の楽しさ満載です。



声が出せないから、音が出せるグッズ(笑)
音の種類が沢山あります(笑)
前回、前々回のグッズを使っている方もいて、それを見るのも楽しかったなあ。





また、会えますように。
最高に楽しいステージでした!