新年あけましておめでとうございます。

今年も元旦は恒例のウィーンフィルニューイヤーコンサートを見ていました。

昨年、無観客の会場がTV画面に映ったときの、なんともいえない切ない気持ち。

客電が落ちる舞台と違い、ニューイヤーコンサートはずっと明るい中で、観客の表情もはっきり映し出されます。
毎年、ずっとその光景を見てきたので、あの光景は衝撃的でもあり、観客も演奏、ステージの一部であることを強く実感させられました。

今年、人数は減らし、マスク着用ながらも客席には新年らしく華やかな装いの観客の姿が。

きっと演奏するウィーンフィルのメンバー、指揮のダレンボイムさんにとっても嬉しく特別なコンサートになったのではないかなと思います。
本当に本当にお客さんが入れてよかった。

アンコールの「ラデッキー行進曲」
指揮者の指示で手拍子する観客の嬉しそうな表情。
マスクをしていても伝わってきて。
大きな大きな幸せな手拍子を聴いてたら涙が出そうになりました。

演奏が終わったあと、観客が立ち上がる瞬間がちらっと見えました。
カメラは切り替わってしまったけれど(最後まで映してほしかった!)
きっとスタンディングだったのではないかなと思います。
幸せな空気が、あの学友協会にあふれていたんだろうなあ。



2002年、小澤征爾さん指揮のニューイヤーコンサート。
この「ラデッキー行進曲」をわくわくしながら見ていた日のことを思い出しました。

どのステージにもその空間を共に過ごす観客の姿がある日々が普通に訪れますように。