2月25日。
赤坂ACTシアターにて月組公演「ダル・レークの恋」を観てきました。



再演の星組版、月組全国ツアー版も観ていないので、今回が初見。
(有名なラブシーンの映像をちらっと見たことがあるくらい?)

春日野さんにあてた役だけあって、悪党ラッチマンは立っているだけで麗しい。
月城ラッチマンも本当に麗しく、ターバンも(ターバンをほどいた後の長髪がまた何とも言えず素敵です)軍服もどの衣裳も似合っていて、動く写真集のような美しさ。

ビジュアルだけでなく、月城さんの魅力でもある繊細で丁寧なお芝居で、ラッチマンの孤独が浮き彫りになっていく、その哀愁がさらにラッチマンを美しくみせていて。
月城さんのお芝居は観れば観るほど惹かれます。

ペペルの暁さんの華やかさ、クリスナの風間さんの重厚感(とてもこの学年とは思えない)。それぞれ違う持ち味の3人の安定感と、お芝居での化学反応で作品がまとまっているのがいいんだなあ。

カマラの海乃さん、月城さんとも以前も組んでいて自然なお芝居だったけど、もう少し強さがあってもいいかも・・とも。身分違いの恋が背景にあるので、あのラッチマンに対峙する強さがある姫であってもいいかな、なんて思いました。

カマラの祖父、チャンドラの千海さん、身分の高さと人間味の両方が伝わってきて、
よかった。「ピガール狂騒曲」のロートレックも好きでした。
こういう人が一人いるといないとでは全然違う。
月組にとって貴重な人材だと思います。

ラッチマンの登場シーンでかかる音楽(入江先生の劇伴、雰囲気があってよかった、これぞ宝塚という感じ)文語調の台詞。
古めかしさがあってもそれが魅力に感じるのは、とてもクラシカルな作品に月組キャストがマッチしていて、菊田先生の香りを感じながらも、今の月組ならではの作品になっているからなのかも。これもまた宝塚なんだと思います。

二階席は観客を入れず、半数以下の客席。
生で観られたことに感謝しつつ、もう一度じっくり皆のお芝居を観てみたくて(月城ラッチマンをアップで観たいという気持ちもありますが照れ)配信視聴もすることにしました♪



劇場近くの河津桜が満開に。
春がすぐ近くまできていました。