台風準備に追われている最中、和田誠さんの訃報を知りました。

イラストレーターとして知られる和田さんですが、私が知ったのは映画エッセイを書かれていた和田さんでした。
映画の名台詞を集めた映画エッセイ「お楽しみはこれからだ」
幅広く映画を愛した和田さんですが、とりわけハリウッド黄金時代のミュージカルがお好きで、愛情あふれる文章からリアルタイムで見られなかった映画を想像していました。

ジャズのスタンダードナンバーを綴った音楽エッセイ「いつか聴いた歌」も大好きな一冊。

宝塚のショーで知った音楽やダンス。
小原先生は、アステアやジーン・ケリーのミュージカルからよく引用されていて、この曲なんだろう、この場面なんだろうと思ったときは必ず和田さんの本で探して。
今のようにPCもスマホもなく、その作品を実際に見て愛した人が書いた本があることがどれほどありがたかったか。
どの本もすりきれるほど読んだワクワクする参考書のようでした。

宝塚で知ったエンタテイメントの世界、和田さんはさらにその魅力を深めてくれた先生でした。

大好きな先生。感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。

ささやかな追悼のかわりに、過去の記事を・・。