クリスマスも終わらない片付け(^^ゞをしていたら・・

1枚のポストカードが出てきました。




子供のころ大好きだったリンドグレーンの「やかまし村のこどもたち」
おじいさんと子供たちと皆がツリーを囲んで集まって。

思い起こせば、海外のクリスマスを知ったのは本の中だったような気がします。

「大草原の小さな家」での何日もかけて山を越え河を渡り、プレゼントを持っておじさんが会いにきてくれるエピソード。何週間も前からクリスマスのお菓子を作ったり、プレゼントを準備したり。家族が集まって、一緒にすごす貴重な時間。

まだ聞いたこともないお料理やお菓子の名前にワクワクしたりしながら、本の中の家族が一緒に過ごしているあたたかい空気が知らずに伝わってくるようで。

今は瞬時に様々なクリスマスの光景を映像で見ることができるけれど、かつては挿絵と文章で遠い国の行事に思いを馳せていて。それもまた楽しいひとときだったような気がします(*^_^*)

そのなかでもクリスマスといえば思い出すのは
ケストナーの「飛ぶ教室」




1930年代のドイツ高等中学寄宿学校が舞台の物語。

正義感が強く親思いのマルチン、明るく文才のあるヨーニー、力持ちでいつもお腹をすかせているマチアス、体が小さくて勇気がもてないウーリー・・貧しい家の子も裕福な家の子も、勉強が得意な子もそうでない子も。実に様々な環境の個性のちがう少年たちと、かつてはその学校の生徒だった先生たちとが織りなす物語。

ケストナーのまえがきにある「子どもの涙はけっしておとなの涙より小さいものではなく、おとなの涙より重いことだって、めずらしくありません」という言葉のように、彼らが精いっぱい喜んで悲しんで生きていく姿に、年を重ねても読むたびに心が熱くなります。

クリスマス劇「飛ぶ教室」の上演も終わり、皆が帰省していく中で、旅費がなく帰れないマルチン。ひとり学校裏に佇むマルチンに声をかける先生。
何度読み返しても涙があふれてしまう心に残る場面です。
ここでの高橋健二さんの翻訳が美しくて、ドイツ語ではいったいなんと書かれているんだろうと
ずっとずっと気になっていて。



ついに原書を買ってしまいました(^^ゞ
いつか全部読みたいと思いながら(笑)毎年この季節になると表紙の懐かしい挿絵を眺めています(*^_^*)

もうすぐクリスマスは終わってしまうけれど、きっとまだ色々な国ではツリーの下であたたかい時間が流れているのかなあと・・
ちょっと子供のころにかえって思いを馳せた夜でした☆


ビング・クロスビーが歌う「クリスマスは我が家で」



あたたかい歌声が心地よく響きます。

メリークリスマス☆