久しぶりの宝塚、久しぶりの青年館、「風の次郎吉」を観劇してきました。
楽しくて、あったかくて、泣けました。
そこにあったのは私が知っていた宝塚でした。
どれだけ時代が変わっても、新しいものが生まれても、舞台の上に生きる人の心のあたたかさが
人の心を動かすものであることは変わらない。
みっちゃんを中心とした花組メンバーが創りだす空気のあたたかさ。
皆がみっちゃんの背中を見て、生き生きと輝いていて。
「オーシャンズ11」から生まれた関係が、「エリザベート」の特出でさらに高まって、とてもいい形で花開いていることを実感しました。
時間をかけて生まれたものだからこその輝きを大切にしてほしい。
真ん中に立つことの意味。
みっちゃんの歌もひとつひとつの所作からも見えない努力を感じました。
上手いけれど、その上手さに決して酔っていないおしつけがましくない、舞台に必死に賭けている姿。
その背中を見たら自然と着いて行こうと思えるのではないかなと思います。
そういう皆の気持ちがひとつになった一体感。
ひとつ間違えればただのドタバタに終わってしまうコメディを笑わせて泣かせてくれるのは、実も力もある人達だからこそ。
フィナーレでみっちゃんがメンバー皆の間を回るときに流れる空気は本当にあったかかった。
どの人も愛おしく思える時間でした。
これからの宝塚に大事にしてほしいものが沢山詰まった舞台でした。
皆にとってこの舞台がこれからの心の財産になりますように。