1週間がやっと終わり、ヨロヨロと?帰宅して目にしたTV欄に映画「セントラル・ステーション」のタイトルが!
10年以上前、知人に勧められてビデオを貸してもらい、数日余韻が抜けなかった忘れられない映画です。
やっと録画できる!!と急いでセットしたものの、始まったらつい最後まで見てしまい・・再び余韻に浸っています・・☆
- セントラル・ステーション [DVD]/アミューズ・ビデオ
- ¥5,076
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リオデジャネイロの中央駅で手紙の代筆業をしている中年女性ドーラ(フェルナンダ・モンテネグロ)は、ある日少年ジョズエの父親捜しの旅につきあわされる羽目になるが、その過程で忘れかけていた人間の温もりや優しさを取り戻していく…。
ブラジル映画で初めてベルリン映画祭金熊賞を受賞(F・モンテネグロは主演女優賞も受賞)したヒューマン・ロードムービーの秀作。次第に疑似的な母子関係を築き上げていくふたりの交流をとおして、いつしか現代ブラジルの世情や問題なども明らかになっていくという作品構造も優れている。広大な風景をあますことなく魅力的にとらえたヴァルテル・カルバーリョの撮影も素晴らしい。監督はヴァルテル・サレス。- (Amazonレビューより)
それまでブラジルといえばリオのカーニバルとサッカーぐらいの知識しかなかった自分にとって、初めて目にするブラジルの現実は、ある意味衝撃的でもありました。
豊かな国で起こる犯罪とは違う、貧しさからの犯罪。
淡々と描かれている等身大のブラジルの姿は、今でも忘れることができません。
路地裏で裸足でサッカーをする子供たち。
道具がなくてもボールひとつでできるスポーツ。
ブラジルがサッカーが強い理由をその一瞬で垣間見たような気がしました。
厳しい現実の中で、生きていくために色々なことを捨ててきた主人公ドーラ。
でも、どんな人でも心の奥底には純粋な気持ちが眠っていて、誰かを愛したいという心があって。
純粋でたくましくて、どこかおおらかな少年ジョズエ。
2人の出会いから、お互いがお互いを大事に思うようになっていく過程を見ていると、最後に残る大事なものを思わされます。
そして、手紙の持つ役割。人の心を伝えてくれるこんなに大切なものだったんだなあと。
kohibumiコンサートを続けている剣さんの「すべてのメッセージは恋文なんだと思います」という言葉を
思いだしました。
美男美女は出てこないし(笑)派手な映画ではないけれど、心の奥で消えていた何かに灯がともったような、あたたかい気持ちになれる、大好きな作品です(*^_^*)