青山劇場で上演されている記念公演「セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~」 を観てきました。


気にはなっていたものの、考える余裕がないうちに発売が始まってしまい・・何とか確保した1回のみの観劇にしておく予定だったのですが・・開幕してご覧になった方の感想を拝見しているうちに、やはりどうしてもA日程のステージを観ておきたいという気持ちが強くなり・・急遽行くことにしてしまいました(^^ゞ


ここから先は、内容に触れる部分がありますので、未見の方はご注意くださいませ(ネタばれありです)



真帆志ぶきさん(スータンさん)。


これまでにも何度かイベントで歌う姿を拝見したことがあったのですが、その独特の個性が印象に残ったものの、憧れの鴨川作品に結びつく何かを感じるにはこちらが未熟でもあり(汗)ピンとこない部分もあり・・。


宝塚を長くご覧になっている方たちが口をそろえて素晴らしかったと話されるのをお聞きする度に、現役時代を見てみたかったとの思いが強くなるスターのひとりでした。


今年の夢の祭典でスータンさんが歌った「アマール、アマール」。

「エストレーラ!」の一言で、空気が瞬時に変わったのが映像でも感じられました。


想像するしかなかった初演「ノバ・ボサ・ノバ」の世界。

もっとこの空気に触れてみたいと思っていたこともあり、思い切ってセミレギュラーで出演されているA日程に参加してきました。


最初に歌われた「ラブラバー」の「初めての口づけ」。

題名だけは知っていた鴨川先生のコメディ作品。


最初の呼びかけ、そして歌を聴いているだけでなぜか涙が出てきそうになりました。

鴨川作品を生きてきたスータンさんにしか出せない空気が伝わってきて、観たかったけれど観ることのできなかった世界にタイムスリップしたような・・不思議な幸せな感覚でした。


夢の祭典でも歌われた「愛!」

「DREAM, A DREAM」でも終盤に歌い継がれていましたが、ソロで歌うスータンさんの歌唱に歌詞の重みをずしりと感じ・・。

「アマールアマール」ではオープニングの浜辺の舞台にソールの姿で歌うスータンさんが見えるようで。


リズム、カウント。体の動かし方。きっと体の中に残っているのだろうなと感じられるその独特のセンス、ほんの少し垣間見られただけかもしれないけれど、これが鴨川先生を触発した才能だったのだろうかと・・圧倒されるものがあり・・その時代を知っている、その世界を知っている人の持つものがいかに貴重であるかをあらためて実感しました。


観てみたかった鴨川作品。掴むことができなかったあの時代の空気を束の間でも感じ、その香りに触れることができて幸せでした。


最後に全員が歌う「さよなら宝塚」。

サヨナラの千穐楽は「すみれの花咲く頃」が歌われることが多くなりましたが、宝塚の別れの歌の中で私はこの「さよなら宝塚」が一番好きです。

鴨川先生が書かれた哀愁せまる歌詞を最後に聴くことができて嬉しかった!



A日程は明日が千穐楽とのことですが、スータンさんを始め、初風さん、榛名さん、皆さんが梅田芸術劇場でも素敵な時間を過ごされますようにと願っています・・☆