現在上演中の花組公演「ラストタイクーン」の主題歌「人生を賭けた夢」。


去りゆく蘭寿さんの舞台人生と重ねあわせた歌詞に胸が熱くなります。


舞台は人生を賭けることができる夢。


数年前に参加した銀座シャンソンバーでのこだま愛さんのライブで「人生を賭ける」というこの言葉を聞いたときのことを思いだします。


こだまさんの当り役ともいえる「ミーアンドマイガール」のサリーについての話の中で、


初演「ミーアンドマイガール」上演時、歌の上手い娘役さんが沢山いる中で自信が持てずにいたときに、ちょうど同じ頃に上演された初演「レ・ミゼラブル」を観て、たった数小節のメロディーを歌うために人生を賭けてオーディションに来る人がこれだけいるんだと、、自分は宝塚にいて月組にいて剣さんの相手役をさせてもらっているからこのサリーをやらせてもらえることができる、なんてありがたいことなんだろうと。自分も全てを賭けてサリーにぶつかって思い切って歌ってみようと思ったと。


彼女のターニングポイントにもなり一生の宝物になったサリー。

そこに人生を賭けて舞台にたっている人たちからもらった感動が原動力になっていたことを知り、

感慨深いものがありました。


全てを賭けてそこに立っている人の姿は、次に続く人への大きな力になるんだなあと。


この主題歌を歌う蘭寿さんの集大成ともいえる男役を極めた美しい姿。


ただひたすらまっすぐに夢に向かい、人生を賭けてきたその姿が明日に続く力になりますように。

新しい夢に賭けてみようと思える人が続いていきますように。