10/1 オーチャードホールで行われた薬師丸ひろ子さんの35周年コンサート に行ってきました♪


2010年に「ミューズの晩餐」というTV番組で久しぶりに薬師丸さんの歌声を聞き、コンサートがあったと知ったときはもう遅く・・(>_<)


今年やっと念願の生の歌声を聴くことができました!!!


一日経ってもまだその美しい歌声の余韻に包まれているようで・・この感動を表す言葉が見つからない状態です。


この後10/5.6と大阪森の宮ピロティホール、10/11のオーチャードホール最終公演があるとのことなので、

詳しい感想は全部が終わってからゆっくり書けたらと思いつつ・・心に残ったことを少しだけ。。


できるだけ内容には触れないようにと思っていますが・・これから参加される方はご注意くださいませ。


始まる前に目を通したパンフレット(ちょっと値がはるものでしたが(^^ゞ全ディスコグラフィーとフィルムグラフィー、TVドラマとこれまでの軌跡、懐かしい写真が満載でファンには嬉しい1冊)の冒頭に載っていたインタビュー。

「歌というのは本当に不思議で、ひとたび歌って自分のもとから離れていくと、いつの間にかその歌は聴く人のものになっている。その人の思い出だったり、とても個人的なものに変わっていく。そういう意味でいつも思うのは、とくに皆さんが慣れ親しんだ楽曲は、その音に忠実であるように、キーを変えずに原キーで歌っていきたい。曲のイメージを伝えること、歌の気配を皆さんに伝えるということを大切にしたいと思います」


まさにこの言葉、気持ちが全編に生きていたコンサートでした。

終盤のスタッフ紹介の際に、「私の口の堅いボイストレーナーです(笑)」と「あまちゃん」で笑わせながらもちゃんとトレーナーさんを紹介していた薬師丸さん。

お客さんの思い出に寄り添うように、当時の音をキープするためにと、より美しい声を届けようとする薬師丸さんの気持を感じ、感動した瞬間でした(ずっと感動しっぱなしだったのですが(^^ゞ)


10代の頃に歌っていた高く美しい歌声に、女優として積み重ねてきた時間が加わってさらに輝きを増した懐かしい楽曲の数々。休憩なしで21曲を歌いきったことにも感嘆しました。


パンフレットには井上陽水さん、中島みゆきさん、松任谷由美さん、竹内まりやさんなど、彼女に楽曲を提供したそうそうたるアーティストたちからお祝いの言葉が寄せられているのですが、中島みゆきさんが称する「真似しようとしても出せるものではない、鈴を振るようなお声」や井上陽水さんの「どの作品からも誠実さが滲みあふれているのは稀有で貴重なこと」という言葉が、大事に心をこめて歌う姿から伝わってきて胸がいっぱいに。


「デビューしたのがついこの間のよう・・といってしまうと随分厚かましいんですが(笑)学生時代を昨日のことように思いだします」といいながら「映画でデビューして35年という歳月を同じ仕事を続けてくることができたのは、今日ここにきてくださった皆さんや関わって支えてくださったスタッフの方のおかげです」と語る感謝の言葉。

歌手としての活動をコンスタントにしているわけではないのに、こうして聴きにきてくれる人がいることへの感謝。

今年出演したドラマ「泣くな、はらちゃん」そして「あまちゃん」。

特に「あまちゃん」は家にいるときはBS放送をあわせて1日4回見ていたそうで、演じていても楽しかったけれど出ていなかった「北三陸篇」も素晴らしくいい作品で、どうしたらこんなに幸せな巡りあわせがくるんだろうと思ってしまうくらいだったと。今年は本当にいい1年でしたと幸せそうに話す姿に、関わることができた感謝の心、ひとつひとつの仕事に誠実にていねいに取り組んできたからなんだなあと。

美しく微笑む姿がまぶしくて、ここにいてくれて本当に嬉しくて。


変わらない純粋な気持ちと重ねてきた時間。

その全てが詰まった歌声に包まれて、幸せな幸せな2時間でした。