先日の「ハロー・ドーリー!」記者会見動画の記事にコメントを寄せてくださったdugongさんより、イープラスのサイトに詳しい記者会見レポートが載っていると教えていただきました♪
(dugongさん、ありがとうございます!)
レポートはこちらです → ☆
良質な記事との言葉通り、富山オーバードホールの名作ミュージカルシリーズの取り組みについて、「ハロー・ドーリー!」上演に至る経緯、この作品についての説明など、知りたかったことが詳細にレポートされていて、「こういう記事を読みたかった!」という思いにこたえてくれる、非常に読み応えのある内容でした。
(イープラスさんにも感謝!!)
どうしても映像や短い時間枠での紹介では割愛せざるをえない部分が出てくるのはいたしかたないところがありますが、このような記事があってこそ、本当に舞台への理解が深まるのではないかと実感しました。
オーバードホール芸術監督の奈木隆さん、東京藝術劇場の副館長高荻宏さん、そして東京上演に尽力された演劇評論家の扇田昭彦さんのコメントから、作品選択についての考えや、この作品が世に出るまでの背景とその苦労を知ることができたことは、非常に興味深く、この舞台がより一層自分の中で深いものになったような気がします。
特に翻訳ミュージカルの場合は、日本語上演しようと思い、それを世に出したい、広めたいと思う人がいなければ受け取ることができないものでもあり、そう思った(思わされた)オリジナルの魅力とはいったい何なのか。それを知ることで作り手の情熱に触れることができたことが嬉しかった。
このような作り手の言葉をもっともっと聞く機会があれば・・と思います。
演じ手である剣さんの言葉もカットなしで記載されていたため、動画で語られていたコメントの趣旨がより明確になりました。
その一部です。
:剣さん、演じていて役作りで一番苦労された部分を教えてください。
剣:ジェリー・ハーマンの「ハロー・ドーリー!」という歌だけが独り歩きしている作品だと思っています。
本当に作品の中身を知っていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか。
素晴らしい楽曲が実はこういう作品だったというところで興味を持ってご覧になるとは思いますが、曲が楽しい分、中身も伝わらなければいけないというところがあります。
ドーリーというのは生きていくことの意欲がすごくパワフルな女性です。
何故ホレスが好きなのか、ホレスが持っているお金を本当は若い人達に配らないと肥(こやし)にならないというところまで持っていく感覚は、日本人にはあまりないもので、それが観客に伝わるか・・・楽しい、可笑しい、ハッピーと思ってもらえるところまで持っていかなくてはいけないのは難しい事だと思っていました。
ですが一人で考えるより、皆さんと一緒に創り上げていくと自然と出来ていくんだと思います。
異文化である海外のミュージカルを翻訳上演する際には、かならずこのような苦労は起きるのではないかと思いますが、その難しさを乗り越えて作品の核となるものが伝わったときの喜びも非常に大きいものなのだろうなあと。
オーバードホールの「ハロー・ドーリー!」はその伝えたいという気持が作り手からも演じ手からも伝わってくる作品でした。
再演の難しさもやりがいも十分に知り尽くしている剣さんを中心に、きっと昨年以上に素晴らしい舞台になると
期待しています(*^_^*)