2011.3.11から1年が経ちました。

この1年、あの日のことが心をよぎらない人はきっといなかったのでは・・と思います。

昨年、震災後に初めて観劇した舞台が、富山オーバードホールで上演されたミュージカル「回転木馬」でした。

昨年は色々なところで応援歌としても流れていた「You'll never walk alone」

このミュージカルの中でも有名なナンバーです。

富山オーバードホールの舞台では、劇中とそして二幕最後の大合唱で使われていました。
ネティを演じた剣さんが夫ビリーをなくしたヒロインジュリーを勇気づける場面でこの歌を歌いだしたときに心に広がった温かさ。最後の場面、出演者全員での劇場中に響き渡るこの歌を聴きながら、励まされたあの気持ち。公演の最終日、目に涙を浮かべながら歌う出演者の中で、誰よりも大きな声でこの歌を熱唱していた剣さんの表情を思い出します。

「あなたは一人ではない」「自分が歩いているときに、嵐の中にいる人がいることを忘れないように」「あなたが歩いているとき、かつてあなたのそばにいてこの世を去った人たちも、きっとそばにいてくれる」劇中で語られた台詞と共に、決してこの日のことを忘れずに、そして前を歩いていった人とも後ろからくる人とも共に、進んでいきたい・・そう思った日のことを、そしてこの歌の力を今日もあらためて思い起こしています。

オーバードで聞いた歌詞を心に刻みながら・・。

嵐のときも 顔をあげて 歩き続けよう

雨風に ひるまず歩こう 夢が遠くても・・

「You'll never walk alone」トニー賞授賞式からの一場面です。



震災で亡くなられた方がたのご冥福をお祈りいたします。
安心して眠ってもらえるように、今日からもまた一歩ずつ前に向かって・・。