昨年美術館で見た展覧会は2つだけでしたが、美術館以外にも足を運んだ企画展がありました。


2010年の自分にとっての忘れられない幸せなできごとでもあった、「石井桃子展 で初めて訪れて以来、すっかりお気に入りの場所となってしまった世田谷文学館。


この企画展もとても愛情ある嬉しいものでしたが、昨年もこの場所で心惹かれる企画展がありました。

参加できたのはこの2つ。


昨年記事にも書いたイラストレーター和田誠さんの企画展「和田誠展 書物と絵画」

(沢山の映画や舞台のイラストの原画を堪能しました♪)

そしてもうひとつは、子供時代の愛読書「長くつ下のピッピ」や「やかまし村のこどもたちシリーズ」で知られる童話作家リンドグレーンの企画展「世界中で愛されるリンドグレーンの絵本」

子供時代に好きだった海外の児童文学は沢山あるのですが、リンドグレーンのシリーズは遠い未知の国だった北欧の素朴な生活が、明るくユーモラスに描かれていてどれも興味深く、夢中になって読んだ思い出があります。

「長くつ下のピッピ」の破天荒でバイタリティーあふれる空想物語も楽しかったけれど、思い出深いのはこのシリーズ。

やかまし村の子どもたち (リンドグレーン作品集 (4))/リンドグレーン
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やかまし村の子どもたちの1年を通しての、学校生活や家庭での過ごし方、遊び方、季節の行事。日本のお正月のように家族そろって過ごすクリスマス。おせちのように何日も前からお料理を作ったり、お年玉のようにプレゼントにわくわくしたり。大晦日はカップの水に鉛を溶かして、できた形で新年を占ったり。お誕生日にはベッドまでお盆で朝食が運ばれて来たり(この描写は何度読んでも実にワクワクしました)西欧の生活習慣をほんの少し垣間見れる貴重な海外体験でもありました。

何度も何度も読んだので、本の挿絵もまるで文章の一部のように頭に入ってしまったあの頃。

その原画が見られるなんて!!


The Best of Times


(画像はお借りしています)

ちょっと色あせてはいたけれど、間違いなく見覚えのある挿絵の数々。

どの絵も見ただけで、そのエピソードが次々と浮かんできてまるで子供時代の友だちに再会したかのような懐かしい瞬間。

リンドグレーンの素朴で楽しい物語と、この忘れられない絵を描いてくれたヴィークランドにあらためて感謝、そしてこの企画展にも感謝でした。

なかなか気軽にはいけないけれど、大切な場所のひとつでもある世田谷文学館。

今年も素敵な企画がありますように。