毎週日曜朝9時からNHK教育TVで放映されている「日曜美術館」。


毎週欠かさず見ているという熱心な視聴者ではないのですが、混んでいる美術館に行きそびれてしまったときなどにゆっくり家で絵画に触れることができてその背景も知ることができる(放映後はますますその展示会が混んでしまったりもするのですが(^^ゞ)絵は好きだけれど詳しくはないという人間には(笑)とてもありがたい番組のひとつです(*^.^*)


そして今日の夜8時から放送されるアンコールアワーで、今年この番組で私が一番心惹かれたこの絵が紹介されます♪


「長谷川潾二郎~現実は精巧に造られた夢である~」


The Best of Times


何とも幸せそうに眠る猫の絵。見ているだけで、その寝息が聞こえてきそうな穏やかでゆったりした安らかな気持ちになってきます。


画家は長谷川潾二郎。対象をとことん見つめ時間をかけて目に映ったものを丁寧に丁寧に時間をかけて描いたという絵の数々から感じる時の流れに心癒されます。


パリ留学中にルーブル美術館で見た「ミロのヴィーナス」から「目前の美を真直ぐに見るギリシャ人の目」に感動し「パリの風景はパリ人にまかせておけばいい。自分は日本で目前の美を追求しよう。」と予定を切り上げて帰国した潾二郎が生涯の大切にしたテーマは、「目前の美に感動すること」。


この言葉は忘れかけていた何かを思い起こさせてくれるものでした。

見過ごしているだけで、きっと周りにも沢山あるはずの「目前の美」。

時間をかけて対話することの大切さ。

番組で紹介されたどの絵からも潾二郎の受けた感動が静かに深く伝わってくるのを感じました。


ゲストの映画監督小栗康平さんの「見ることを心がけていれば世界は豊かになる」という言葉も絵とともに強く心に残っています。


今夜は久しぶりにこの絵に再会できるのが楽しみです♪

いつか本物の絵を見ることができたら・・と思っています。


またまた時間が迫った紹介になってしまいましたが(^^ゞ日曜の夜、もしよかったらゆったりと潾二郎が造った夢を見つめてみてはいかがでしょうか(*^.^*)