鳴り止まぬ拍手の中、アンコールで再びウタコさんが登場しました。
ちょっと間があって「昨年11月に、私は人生で初めて弔辞というものを読みました・・」となつめさんのことに触れて、涙で言葉に詰まりながら「これは届かない手紙だなあとなーちゃんの写真を見ながら読んでいた」と話す姿に胸がふさがれるような思いがしました。会場からは思わずすすり泣く声が・・。
「でもきっと今ごろはマイケルジャクソンと踊っていますよ」と皆が泣き笑いになったところで、「でもやっぱり会いたいなあと思います」と。このときのウタコさんの表情は今でも忘れることができません。同じ時代にトップスターとして宝塚を支えた同士でもあり、そして何よりも大切な同期生。その絆の強さと愛情の深さが痛いほどに伝わってきた瞬間でした。
ウタコさんが心をこめて歌った「会いたい」。涙を浮かべながら熱唱したこの歌はきっとなつめさんに届いたのではないかと思います。ウタコさんの思いに涙しながら、どうか届きますようにと心から願いました。
最後は「また皆さんにも会いたいです」と「Be our Guest」を力強く明るく歌い、コンサートは終了しました。
このコンサートでその歌の力はもちろんのこと、あらためてウタコさんの飾らない(飾ることができない・・とも感じます)心を感じました。演じるという役者であっても、その根底にあるのは、やはりその人の持つ心であり、それが伝わるからこその感動なんだなと。
どんなスターとファンの間にもきっと「真実の瞬間」があるものだと思うのですが、ウタコさんの言葉から歌から感じられる「真実の瞬間」は自分にとってあらためて心に深く響くものでした。
そんな沢山の「真実の瞬間」が積み重なってできた舞台を観ることができたこと、そして今観ることができることを心から幸せに感じました。
関西の旅の二日間は、私にとっても忘れることができない心に残るものになりました。
幸せな思い出という財産があり、そして今も大きな力をもらっているということに心から感謝したいと思います。
宝塚はやはり私にとって心の故郷なのでした・・(*^.^*)
最後まで読んで下さった皆様、長々とおつきあいいただきありがとうございました(ぺこり)
もうこんなに長いレポはないと思いますので、今後はどうぞご安心を・・(笑)