何気なく流れていたTVに映った女性は、先日大地震のあったハイチで長年医療支援をしているという83歳の女性でした。


今日放送のNHK「クローズアップ現代」~ハイチのマザーテレサ 83歳日本人女医の挑戦~ で紹介された須藤昭子さん。

49歳でハイチに渡り、30年以上ハイチの医療支援に携わってきた須藤さん。

しっかりした足取りで現場を回り、フランス語を駆使してハイチの各機関とやりとりをする姿、患者さんに接する姿はとてもその年齢とは思えず、ただ驚きで画面に見入ってしまいました。


現地の人が自立して生きていくために必要なことをと、80歳を前に農業を学んで支援を行う情熱。

地震で崩れ落ちた診療所を目にし、心を痛めながらも絶望に打ちのめされる前に、今できることをと動き出す強い信念。


最後にスタジオでキャスターの国谷裕子さんと話す姿が映ったのですが、話す言葉ひとつひとつがとても美しく、グレーのベールの中で微笑む穏やかな笑顔の後ろにこれまで積み重ねてきた人生がつながっているような重みを感じました。


国谷キャスターが「ご自身の年齢を考えてやめてしまいたいと思うことはないのですか(引退は考えないのですが)」と尋ねるとにっこりと笑いながら「職業に引退はありますが、これは生き方です。生き方に引退はありませんから」と。


雨の月曜でどこかだらけていた自分の心が「はっ」と動かされた瞬間でした。


どうしても日々の生活に、自分の心に流されてしまうときに、「はっ」と思える瞬間。そのときにちょっとだけ、曲がった道が軌道修正されるのかもしれない・・と。


そんな言葉に出会えたことに感謝しつつ、明日も曲がらないように!?歩いていきたいと思います(*^.^*)