映画館でもらったチラシを「観た映画」と「観たい映画」に分けて整理していたら、今年は圧倒的に「観たい映画」ばかりでした・・あせる




そんな今年観た数少ない(^^ゞ映画をメモ代わりにちょっと書いてみようかなと思います☆本当は上半期で書こうかなと思っていたのですが、あまりに少なかったので・・第三四半期までということで(笑)一言感想もつけてみました♪




1月


「WALL・E/ウォリー」 


ミュージカル「ハロー・ドーリー!」の曲が使われているというだけで観にいったのですが(笑)想像以上に素敵な作品で思わず涙してしまいました。ロボットのピュアな気持をアメリカの誇るミュージカルを使って上手に表現し、笑ったりほろっとされてくれつつもさりげなく現代社会への警鐘を鳴らしているところなどピクサーのセンスのよさを感じました。大切なことはシンプルなことなんだなと思わせてくれて幸せな気持になれるこの映画が2009年のスタートで嬉しかったです♪




「非夢」 (試写会)


オダギリファンとしては観ておかなければの1本でしたが、色々気になるところはありました。特にオダギリ氏の日本語の台詞が直訳調なので違和感を感じました。それほど台詞が多い映画ではないので、できれば韓国語で話してほしかった・・。映像の美しさはさすがギドク監督という印象でした。




2月


「レボリューショナリーロード」


ケイト・ウインスレットがとてもよかったです。(個人的にはアカデミーをとった「愛を読む人」よりこちらが好きです)賛否両論あったヒロインですが、その追い詰められていく様がとてもリアリティがありました。原作を読むとアメリカのこの時代に流れていた空気や主人公の置かれた環境などがより深くわかって興味深いものがありました。




3月


「PLASTIC CITY」


こちらもオダギリジョー海外出演作品。作品としてはB級映画っぽい感じでしたが(失礼!)オープニングのショットなどちょっと日本の映画では出せないような独特の雰囲気があって私は「非夢」よりよかったです(笑)ポルトガル語で台詞をしゃべってくれるので自然に映画に入っていけてました。




「ロシュフォールの恋人たち」


カトリーヌ・ドヌーブ主演のミュージカル。デジタルリマスターでのリバイバルでしたが、フランス版ミュージカルの楽しさに酔いしれました♪洋服の色などさすがフランスの色使いだったり、広場のカフェが効果的に使われていたりとそこかしこにフランスのエッセンスが現れていて新鮮でした。ラストもハリウッドミュージカルと一味違うのがまたよかったりして(笑)曲もなじみやすいナンバーばかりでしばらくCDフル回転でした(笑)




5月


「スラムドッグミリオネア」


アカデミー賞受賞作品ということでちょっと期待しすぎてしまったかも・・・。確かに上手にまとめてあるし、娯楽作品としてみればそれなりに楽しめるものなのかもしれないのですが、観終わったあとに原作の根底にあるインドが抱えている問題が心にどれくらい残るのかなと思ったりもしました。「クイズミリオネア」は海外の映画ではよく取り上げられていますが、「ぼくの大切なともだち」での使い方が好きでした。




「サガン」 (試写会)


若くして「悲しみよこんにちは」がベストセラーになり、一躍人気作家になってしまったサガンの葛藤や波乱の人生。いつの時代も何かを創りだす人が抱える虚像のイメージとの葛藤やプレッシャーが伝わってきました。恥ずかしながらこの有名な小説をちゃんと読んだことがなかったので、映画観賞後に読んでみたのですが、やはりすごい才能だなあと実感しました。




6月


「ディア・ドクター」 (試写会)


「ゆれる」で各映画賞を総ナメにした西川美和監督の新作。「ゆれる」で名監督に祭り上げられた心地悪さからこの映画を撮ったという西川さんらしいきっかけで人間の深層心理をついてくる作品でした。私にとって「ゆれる」はこれ以上はまることはないだろうというくらいはまってしまった邦画なのでやはり今でもダントツなのですが、これから西川さんがどのように変化しながら映画を作り続けていくのか興味を持ちつつオリジナル脚本にこだわるその姿を応援していきたいと思っています。




7月


「それでも恋するバルセロナ」


ウッディ・アレン健在!を実感しました(笑)もう70代という年齢にもかかわらず、映画の中で「恋愛」を語ることにおいてはいまだに現役という・・参りましたという感じでした(笑)お気に入りの女優さんをずっと使うので、飽きてくる部分もありますが、女優さんを魅力的に見せる術を知っているのもさすがです。そしてやはりスタンダードを上手に使ってくれる選曲と名所をきれいに撮ってくれるところも嬉しい♪理屈っぽいところも変わってませんが(笑)


これからも変わらずにコンスタントに自分の映画を撮り続けてほしいなあと思いました。




「夏時間の庭」


オルセー美術館の全面協力で、その調度品や絵画を映画で味わうことができるという楽しみもありましたが、作品に流れる「次の時代に残していく思い」が心に深く響きました。古くからのものに価値を見出せない現実を生きる子供の世代に痛みを感じながらも、現実を考えれば仕方ない部分もあったり。その様々な人間模様が、さりげなくでもリアリティを持って描かれていました。本物に囲まれて育つことで自然に身につく感覚は大切だなあと感じさせてくれるラストも心にじんわり響きました。美しい調度品はもちろんのこと、自然な美しさのある庭もとても素敵でした。今年観た映画の中では一番のお気に入りです。




「愛を読むひと」


ケイト・ウィンスレットの演技が観たくて行ったのですが、原作がドイツ語なことや「朗読」や「言葉」が大きなテーマになっていることもあり、英語で語られる物語に違和感を感じてしまい映画に入り込めないまま終わってしまいました。ヒロインの取った行動や時代背景、そして何よりも「朗読」という部分で、ドイツで製作してほしかった作品です。




「剣岳」


剣幸さんのファンとしては芸名の由来となった「剣岳」を見ないわけにはいきません(笑)登ることはもちろん無理ですし、あの雄大な姿をスクリーンで見れるだけでも行く価値あり!だったのですが、やはりその姿は圧巻でした。ストーリー的には最後の登頂成功がややあっけないと思ったりもしましたが、エンディングにこれでもかと流れる立山連峰と剣岳の美しさにすっかり酔いしれました。




これまでに映画館で観た映画は全部で12本。以前は1ヶ月にこれくらい観ていたことを思うと本当に少なくなったなあと思ってしまいますがあせるこれからもマイペースで厳選しつつ!?いい映画に出会えたらいいなあと思っています♪