来年解散が決まっている劇団M.O.Pセミファイナル公演「リボルバー」



The Best of Times


千秋楽前日の8/8ソワレを紀伊国屋ホールにて観劇しました♪


マキノノゾミさんのお名前と劇団名は知っていましたが、これまで観劇する機会がなく・・あせる

チラシを見て気になっていたものの、ちょうど色々観劇が重なってチケットを取っていなかったのですが、ブログで観劇した方がたの感想を拝見するととても評判がよく、思い切ってチケットを購入しました♪(茶トラさんありがとうございました!)


チラシの現代的なイメージとは違って、時代は明治初期。横浜にある青猫亭というホテルを舞台に、幕末から明治維新を生きた男女の様々な人間模様が描かれていました。


舞台上のセットはホテルのロビー。真ん中にある回転扉から登場人物が行き交う様が、人の出会いと別れを見るようで印象的でした。


新しい時代を創ろうとする志、そして消えていく自分がいた時代の輝き・・そんな切なさとロマンが詰まった人々の物語が胸にぐっと迫ります。多くの志を持ったひとたちの哀しみや希望や情熱の歴史が重なって今自分がここにいるんだなあと何度も胸が熱くなりました。


出演者の皆さんは、どなたもその時代の人間になりきっていて素晴らしかったですが、やはり何といっても青猫亭のマダムに扮したキムラ緑子さん!!

映画で拝見して、一度生の舞台を観てみたいと思っていたのですが・・マダムお篠として登場した瞬間から舞台の空気が変わる存在感、粋でゾクゾクするような色気がありながら、啖呵を切るときのかっこよさ・・ただただ緑子さんに目が釘付け目

「女が惚れる女」ってこういう女性のことをいうんでしょうねえ・・完全にノックダウンでしたドキドキ

2幕で小市慢太郎さん扮する木戸孝允とのやりとりのお芝居は表情のひとつひとつまで今も胸に残る忘れられない場面です。映画でもいつも上手いなあと思っていたのですが、やはり舞台の方なんだなあと実感。これからも舞台に出続けていただきたいです!


劇団M.O.Pは初めてだったのですが、観ていてオンシアター自由劇場の「上海バンスキング」が蘇ってきました。シアターコクーンで上演していた最後の方しか観れなかったのですが、吉田日出子さんという魅力的な看板女優がいて、串田和美さんや笹野高史さんという男優陣が彼女とガッチリお芝居をして・・という構図や、最後に出演者全員で役そのままの姿で演奏して送り出して・・という流れなどが、なぜかこの「リボルバー」ととても重なってしまったのでした。もちろんずっとM.O.Pをご覧になっている方には全然違うものだと思うのですが(^^ゞでもあのときの「この素晴らしい集団に出会えた」という喜びや「すごいものを観てしまった」という感触を久し振りに思い出させてくれたこの公演に、劇団M.O.Pに感謝です♪


どうしてもっと早く他の舞台も観なかったんだろう・・という後悔を感じながらも、でも間に合ってよかった!と今は心から思っています。

来年のファイナル公演も必ず観劇しようと思っています。


マキノさんも加わって最後の全員での演奏と歌声、粋で楽しくて思わず涙が出そうでした。お芝居から出てくる歌声や演奏は観客を幸せにしてくれるものなんだなあとあらためて感じました音譜