新OA01XXご紹介
こんにちは、バーンストーマーです。
2022年目玉商品の一つが大江洋服店さんが新生地O.A-XX4を使用して作り上げるOA01XXとなります。
品番:Lot OA01XX-0522
品名:OA01XX 御値段 32560円(税込)
生地:[NEW]O.A-XX4 (生機仕上げ) ノンウォッシュ
カラー:インディゴ
ステッチカラー:オールイエロー
ボタンフライ
バックポケット:隠しリベット付
※その他の細部の仕様は生産時に随時ご案内いたします。
サイズ展開(店舗オーダーサイズ)
W29 x L34(縮み後W27 x L31相当)
W30 x L36 (縮み後W28 x L33相当)
W31 x L36 (縮み後W29 x L33相当)
W32 x L36 (縮み後W30 x L33相当)
W33 x L36 (縮み後W31 x L33相当)
W34 x L36 (縮み後W32 x L33相当)
W35 x L36 (縮み後W33 x L33相当)
W36 x L36 (縮み後W34 x L33相当)
W37 x L36 (縮み後W35 x L33相当)
W38 x L36 (縮み後W36 x L33相当)
W40 x L36 (縮み後W38 x L33相当)
W42 x L36 (縮み後W39 x L33相当)
W44 x L36(縮み後W41 x L33相当)
W46 x L36(縮み後W43 x L33相当)
W48 x L36(縮み後W45 x L33相当)
<縮みの目安>
ウエストサイズ
W27-W40 = ウエスト-2インチ(-5cm)
W42-W48 = ウエスト-3インチ(-7.5cm)
レングスサイズ
L28-L31 = レングス-2インチ(-5cm)
L31-L36 = レングス-3インチ(-7.5cm)
GW明けよりHPにてご予約をさせて頂きます。
今しばらくお待ちくださいませ。
O.A-XX4開発秘話
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A STORY OF THE O.A-XX DENIM
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デニム生地の『色』、あるいは『テクスチャー』へのアプローチを開業当時から続けてきました。使い込まれたユーズドデニム、デッドストックデニム、工場の織り付け見本等、数多くのヴィンテージデニムを計測し、新たな発見がある度に再検証し、O.Aデニムの改良を繰り返してきました。そのようにしてこれまで、O.A-XX1からO.A-XX3を作ってきましたが、インディゴの色決定に関しては、結果が出るまでに多くの時間を要し、かつ個体差が大きい為、自身の経験則や勘にたよらざるを得ないところがあったのも事実です。
しかしながら、これまでとは全く異なるアプローチによって、新デニム「O.A-XX4」を開発する事ができました。それを可能にしたのは「古い書物」及び「タイムマシン」そして「デジタル解析」です。以下、順にご説明いたします。
1.古い書物
インディゴ染色に関する重大な記録をいくつか発見する事ができました。時代の変遷による、国際情勢の変化や産業技術の発展により、インディゴ染色が大きな影響を受けてきたことなどが記述されています。インディゴ染色のレシピも多岐に渡り、古くから既に、色も様々なバリエーションが存在していた事実も合わせて記載されており、私たちを驚愕させました。これまで私たちが見聞きしてきた事を再考する良い機会にもなりました。
”昔からインディゴの色は様々に存在していた”
という事実、のみならず、色の決定には多くのファクターが複雑に絡み合っており、現代で色を再現するには更に困難を極めます。環境問題により廃止された方法や、機械設備の違い、そもそも昔と現代では染色のシステムが根底から異なるなど、実現できないファクターを取り除き、色を再現させるための不可欠な特別な要因、「Xファクター」を探し出す事にかなりの時間を割きました。
そうして、ようやく目指す色の方向性が決まりました。しかし、それではまだ色の決定には不十分でした。色の決定のために活用したのが”タイムマシン”です。
2.タイムマシン
これは、大江洋服店の独自開発技術である、経年変化加速装置の俗称です。 薬品等は一切使わず、時間経過による経年変化のみにアプローチした加工で、短時間で自由に設定した任意の年数後の姿へと変わります。加工後の製品は人体に無害で、基本的に全ての物質に適用可能です。
これまでのOAデニムの開発と改良により得た事の一つに、「濃紺状態のOAデニム基本色のインディゴの色に、様々に工夫して違いを持たせても、退色後の色は、ある一定の色系統に収束していく」という事実があります。このことはつまり、フレッシュなインディゴに工夫をしても、実は、根本的な色系統が変わらない限り、退色後の色はあまり変化がない、という事を意味します。さらにこの事はOAデニム以外でも、すべてのデニムに起こる現象である事を確認しております。この事を踏まえ、退色後の色に着目する事で、もともとのインディゴの色系統を変更してみるアイディアが生じましたが、この考えに確信を与えたのが、上述した古い書物です。
”昔からインディゴの色は様々に存在していた”
そもそも、古い生地は、様々な条件下に晒され、もともとの色を判別する事が難しいという事は忘れられがちです。現在目にしている古い生地の色は、既に変化した褪せた色であって、本来の色ではありません。”褪せた色”を”本来の色”として設定すると、退色した色は、それとは別の色系統となってしまいます。さらに、退色後の色に着目したとしても、時間をかけずに自然に退色させる事が難しいため、検証が困難という難点があります。それを解消させたのが、タイムマシンです。
いくつかの濃紺のインディゴデニムのサンプルをタイムマシンで退色テストすると、本来の色が持つ色系統が見えてきます。
これまでのデニムとは異なる色系統をピックアップし、タイムマシンにより退色後の色を注意深く検証し、リバースエンジニアリングを行い、今できるものの中から”本来の色”のベストマッチを探し出しました。そうして、ようやくインディゴの『色』が決定しました。
あとは『テクスチャー』の確認です。
3.デジタル解析
テクスチャーを決めるファクターも、色同様、様々なファクターが複雑に絡み合っており、その組合せの選択肢も簡単にテスト出来ないほどパターンが存在しますが、これまでのOAデニムからアップデートしたい要因を変更するという方法で進めました。
デジタル解析は2012年頃より行ってきましたが、今回おもに変更したポイントは、タテとヨコのムラ形状のバランスです。生地を超高解像度でデジタルスキャンを行い、糸ムラの大小、リピートの間隔、フシの間隔を解析し、糸のムラ形状を再考しました。そして、ヨコ落ちによるタテ落ちの相殺の軽減に注目し、経糸、緯糸のバランスを調整しました。色落ちが進んだ時に、目指している生地に、より近いテクスチャーが実現いたしました。
新デニムとこれまでのデニムの違いをはっきりと体感することはなかなか難しいと思います。しかし、これまでのアプローチでは実現できなかったであろうこのデニムには、確実に大きな変化が含まれています。この小さな違いの大きな変化に気がつく事ができるのは、デニムを穿き続けた後の、ある日のふとした瞬間かもしれません。
ぜひ一緒にこの変化をお楽しみいただければ幸いです。
長文お付き合いありがとうございました。
それではまた。。。。。