本日も90年代邦楽、それも時代の流れに埋もれた渋谷系から。

SATELLITE LOVERSの1stアルバム「MUSIC」です。


ヴォーカル&キーボード・池内美加とギター・ 鈴木洋之、NAKANO YUTAKA、

ベース・YASUSHI KASHIWAKURA、ドラム・TSUKASA OGATA、

ターンテーブル・SHINICHIRO OGATAの6人で結成されたこのポップスグループ、

作詞作曲は池内が中心となり、

いかにも都会的な、クールな渋谷系ポップスという作品となっております。

(質感としては初期ICEとラブタンバリンズの間あたりでしょうか)


サウンドの持つグルーヴ感が魅力の1枚でもありますが

このアルバムのプロデュースには選曲家・橋本徹(橋下じゃないほう)が

参加しており、橋本の指向するレアグルーヴ~フリーソウル感が

アルバム全編を貫いていることで、洋楽感覚の強いグル―ヴィーな音像を

楽しめる作品となっているように思います。


西武グループ時代のWAVE(渋谷系文化の中心といえる存在でした)からの

CD発売ということもあり、今でもふとしたときに聴きたくなる1枚なのですが

95年のソニーでのメジャーデビュー以降はサウンドをヒップホップ寄りにシフト、

96年のアルバムリリース以降は作品も途絶えている、という

残念な現状になってしまっているようです。

そのように方向転換しても時代の波に乗れなかった、という点では

不運なアーティストであったのかもしれませんが、

この1stは渋谷系史に刻まれるべき1枚ではないのかな、とも思えます。



ミュージック/サテライト・ラヴァーズ
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