安城武家旅(愛知県安城市) | 趣味人のcolumn

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尾張名古屋を中心とした史跡散策

今日は久々に武家旅へ。藤井町にある熊野神社。藤井松平家初代の松平利長とその息子信一(土浦藩初代藩主)より守護神として崇敬を受けた。

 

熊野神社近くには春日神社があり、ここはかつて木戸城があったという。成瀬氏もしくは石川氏の城だったようだ。2000年の発掘調査で、方形単郭の城だったことが分かっている。

 

続いて本證寺。三河一向一揆の拠点となった寺である。境内は国指定の史跡である。本堂は一揆鎮圧後に破却されたが、100年後の1663年に再建された。

 

本堂内陣

 

太鼓楼なども江戸時代に再建されている。

 

堀には蓮が植えられている。寺というより城である。

 

円光寺。こちらも三河一向一揆の時に、家康と戦っている。鼓楼もあって城郭伽藍の面影がある。許された後、家康が鷹狩の際に泊まったこともあるらしい。

 

城山稲荷は東端城址である。永井直勝の兄が築いた城であるが、直勝が小牧長久手の戦いで池田恒興を討ち取ると、兄に代わって城主になったという。

 

昼休憩。魚魚丸で寿司。三河フグ旨い。

 

高木町にやってきた。高木氏発祥の地。徳川十六神将の一人である高木清秀は、三河一向一揆の際に水野信元の家臣として家康に味方して功績をあげた。その際に家康から、先祖の地である高木の地をもらったという。高木氏はのちに河内国丹南藩藩主として明治まで続く。

 

正法寺は、保科正直の館跡と伝わる。

 

山崎神明社。松平信孝は山崎城を築いて、城の守護神として神明社を崇敬した。その後、家康の父広忠と争い討ち死にする。やがて荒廃した神社を山崎城跡に遷座したという。

 

上条白山媛神社。家康の祖父清康は、戦のたびに家臣を連れて三河三白山(ほかに桜井神社・大岡白山神社)に参拝したという。ドラゴンズが開幕前に熱田神宮で戦勝祈願するようなものだね。

 

本殿は、江戸時代後期造営とされている。

 

ラストは家康のルーツである安祥城址である安城歴史博物館。

 

人面が描かれた土器。重要文化財。