今回は、サイバーセキュリティの三原則「強固なパスワードの設定と多要素認証を活用しよう」の実践方法について解説をしていきます。この「強固なパスワードの設定と多要素認証を活用しよう」とは、簡単に言うとスマホの画面ロックのことです。

 

なぜスマホの画面ロックが必要なのか?

スマホを使っていて、「これで本当に大丈夫かな?」と心配になることはありませんか?スマホには、大切な写真、連絡先、メール、そして銀行アプリなど、非常に多くの個人情報が含まれています。これらの情報は、私たちの日常生活に深く関わっており、スマホは私たちの「デジタル遺品」の一部とも言えます。しかし、万が一スマホを紛失したり、誰かに触れられてしまった場合、こうした情報が簡単に見られてしまうリスクがあります。ここで重要なのが、スマホの画面ロックの役割です。

 

スマホの画面ロックは、あなたのスマホに入っている情報を保護するための最前線のセキュリティ対策です。ロックをかけることで、第三者がスマホを操作できなくなり、個人情報や重要なデジタルデータが守られます。これにより、スマホを紛失したり、誰かが不正にアクセスしようとした場合でも、あなたの大切なデータが簡単には漏れません。

 

もしもの時に、安心を手に入れる方法

「そんなこと、あまり考えたことがなかったな…」と思われるかもしれません。実際、普段は目に見えないデジタル情報の整理について、深く考える機会は少ないですよね。でも、想像してみてください。もし急にスマホが使えなくなったら、あなたの大切な情報がどうなるでしょう?家族が整理するのに苦労したり、場合によっては第三者に情報が渡ってしまうかもしれません。これは決して大げさな話ではなく、誰にでも起こり得ることなんです。

 

スマホの画面ロックの手順

ここで、スマホのロックの設定方法について、簡単にご説明します。スマホの種類によって多少異なりますが、多くのスマホで以下のような手順で設定できます。なお、本手順はAndoroid端末の手順の説明です。なお、ここで設定するパスワードは契約会社やメーカーは管理しないため、ご自身でしっかりと管理する必要があります。

 

  1. 「ホーム」画面の「設定」アイコンをタップします。
  2. 「設定」画面の「セキュリティ」または「ロック画面とセキュリティ」をタップします。
    ※Andoroid端末は、メーカーや機種によって画面の名称が変わる場合があります。
  3. 「セキュリティ」または「ロック画面とセキュリティ」画面には以下3つのロックの種類があります。各ロックの種類で特徴が異なるため、使用したいロックの種類をタップします。
    ◆画面ロック(標準ロック):設定は簡単だが安全性は低い。
     ・パターン:指で簡単なパターンを描くもの。
     ・PIN:4桁以上の数字を組み合わせたもの。
     ・パスワード:4文字以上の文字または数字を組み合わせたもの。
    ◆指紋認証:設定は複雑だが安全性は高い。
    指紋を検知するセンサーに不具合があった場合、指紋でロックを解除することができなくなります。そんな時に備えて「パターン」「PIN」「パスワード」いずれかを予備で設定することにより、予備でロックを解除する仕組みなので、設定が複雑になります。
    ◆顔認証:設定は複雑だが安全性は高い。
    顔を検知するカメラに不具合があった場合、顔でロックを解除することができなくなります。そんな時に備えて「パターン」「PIN」「パスワード」いずれかを予備で設定することにより、予備でロックを解除する仕組みなので、設定が複雑になります。
  4. 各手順に従って設定を完了します。

 

※要注意:ロック解除に失敗したとき

画面ロックのパスワードを失念してしまうと、契約会社やメーカーはパスワードを知らないためロック解除の対応ができません。一般的にはこのような状況場合、スマホを初期化してからパスワードを再設定する対応になりので、スマホ内のデータは消えてしまいます。
 
また、スマホは個人情報をはじめ重要な情報を保持しているため、非常に強固なセキュリティが組み込まれています。スマホの機種によりますが、一定回数のロック解除に失敗すると不正利用や情報漏洩を防ぐため、スマホ内のデータを自動的に初期化する機種も存在します。
 
万が一、画面ロックが解除できなくなってしまい、スマホの初期化をしなければならなくなったときでも、日ごろからバックアップを取っていれば多少手間はかかりますがスマホ内のデータをほぼ復旧することは可能です。このような背景があるため、真っ先にバックアップの状態を確認する必要があるわけです。
 

「ちょっと難しい…」そんなあなたでも大丈夫

「でも、そんなに頻繁に使わないし、家族にも迷惑をかけたくないから…」と感じるかもしれません。それでも、自分自身が安心してスマホを使い続けられるために、また大切な人に負担をかけないためにも、少しだけこの先を考えてみてはいかがでしょう?特にデジタル遺品の整理は、日常の延長線上にある大事なテーマです。スマホロックの設定は、将来のためにできる小さなステップの一つです。

 

画面ロックで安心な毎日を手に入れよう

画面ロックを設定することで、あなたのスマホが安心して使えるようになります。例えば、スマホをうっかり家に忘れてしまったり、外出先で落としてしまっても、あなたの大切な情報は守られ、安心して日常を過ごせます。また、今後、家族がデジタル遺品を整理する際も、スマホのデータがきちんと守られていると、スムーズに進めることができます。
 

 

今回から数回に渡り、サイバーセキュリティの三原則の実践方法について解説をしていきます。


なぜアップデート(更新)が必要なのか?
「アップデート」という言葉を聞いたことあると思いますが簡単に説明します。システム(OS)やアプリ(ソフトウェア)のバージョンが古かったり、バグ(不具合)などが脆弱性の原因になり、スマホの動作が不安定になったり、悪意のある攻撃の侵入口になることがあります。
スマホをアップデートすると、システムやアプリが最新の状態になることで不具合が減りますので脆弱性も減ります。そのため、セキュリティも高くなります。

 

前提

  • 本手順はAndoroid端末の手順の説明です
  • アップデートはインターネットからデータをダウンロードするため、インターネットが使用できる状態が必須です
  • iPhoneのアップデート手順は別記事で説明します


注意点

  • 極稀にアップデートによって不具合が発生することがあるのでアップデート前にバックアップを取ることを推奨します
  • スマホのバッテリー残量が50%以下の場合はアップデートが実行できないことがあります
 

システムのアップデートの手順

  1. 「ホーム」画面の「設定」アイコンをタップします。
  2. 「設定」画面の「システム」をタップします。
    ※Andoroid端末は、メーカーや機種によって画面の名称が変わる場合があります。

  3. 「システム」画面の「端末情報」をタップします。

  4. 「端末情報」画面の「ソフトウェアアップデート」をタップします。

  5. 「ソフトウェアアップデート」画面で「今すぐ更新」をタップします。
    ※「システムアプリは最新の状態です」と表示された場合はシステムのアップデートは不要です。

  6. アップデートの途中に端末が自動で再起動します。起動が完了すればアップデートの完了です。
    ※アップデートは数十分から1時間以上かかる場合があります。

 

アプリアップデートの手順

  1. 「ホーム」画面の「Play ストア」アイコンをタップします。
  2. 「Play ストア」画面右上のご自身のアカウントのアイコンをタップします。
  3. メニュー画面の「アプリとデバイスの管理」をタップします。
  4. 「アプリとデバイスの管理」画面の「すべて更新」をタップします。
    ※「すべてのアプリは最新の状態です」と表示された場合はアプリのアップデートは不要です。
  5. システムのアップデートと異なり端末の再起動はありません。アプリの更新が終われば完了です。
    ※アップデート対象のアプリ数によっては数十分程度かかる場合があります。
 

まとめ

アップデートは、あなたのスマホを守るためのとても大切な習慣です。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度やり方を覚えれば、案外簡単にできるようになります。これを機会に、ぜひ定期的なアップデートを心がけてください。あなたのスマホを安全に保つための大切な一歩です。小さなステップですが、安心してスマホを使い続けるための大きな力になりますよ。

 

 

サイバーセキュリティの三原則を実施する前に確認しておくことがあります。それは「バックアップ」です。

 

なぜバックアップが必要なのか?

「バックアップ」という言葉を聞いたことあると思いますが簡単に説明します。スマホのバックアップとは、スマホに保存されている大切な情報やデータのコピーを取って守るための「保険」のようなものです。スマホには、連絡先や写真、メッセージ、アプリのデータなど、生活に欠かせない情報がたくさん入っています。もしスマホを紛失したり、故障したり、機種を替えたり、データが消えてしまったら、これらの情報を失ってしまう可能性があります。

サイバーセキュリティの三原則「その1 ソフトウェアを最新に保とう」を覚えていますか?極稀にですがソフトウェアの更新をしたことにより、スマホやPCの挙動がおかしくなることがあります。こういった事態に備えるためにバックアップを取っておく必要があります。多くのスマホでは初期設定でバックアップが有効(ON)になっているのですが、機種によってはバックアップが無効(OFF)になっている場合もありますので、バックアップの状態がどうなっているのか確認しましょう。

 

前提

  • 本手順は利用者が多いと思われるAndoroid端末の手順の説明です。
  • バックアップと一括りに言っても色々な方法があるため、一般的なクラウドへのバックアップを説明します。
  • バックアップはインターネット上の保存先にデータを転送するため、インターネットが使用できる状態が必須です。
  • iPhoneのバックアップ手順は別記事で説明します。

 

注意点

自動バックアップは「写真」「文章ファイル」「LINE等の個別アプリ内のデータ」はバックアップされないため、個別でバックアップを取る必要があります。個別のバックアップ手順については、少し複雑な手順になるため本記事では説明を省略します。

 

バックアップを確認する手順

  1. ホーム画面の「設定」アイコンをタップします。
  2. 「設定」画面の「システム」をタップします。

    ※Andoroid端末は、iPhone端末と異なり複数のメーカーが端末を出しているため、メーカーによって画面の名称が変わる場合があります。
  3. 「システム」画面の「バックアップ」が「ON」になっていることを確認します。

 

バックアップ」が「OFF」になっている場合

上記手順「3.」でバックアップが「OFF」になっている場合は、自動バックアップが無効になっているため、バックアップが取れていない状況です。以下の手順でバックアップ「ON」にします。

  1. 「システム」画面の「バックアップ」をタップします。
  2. 「バックアップ」画面の「Google One バックアップ」を右にスライドして「NO」してから、「今すぐバックアップを作成」をタップします。
  3. バックアップ後にバックアップを作成した日時を確認します。
 

まとめ

スマホのバックアップは、大切なデータを守るためのシンプルで効果的な方法です。万が一のトラブルに備えることで、スマホをより安心して使い続けることができるでしょう。

初心者の方は、誤操作をしてしまうのではないかという恐怖心から、ついスマホの操作を避けがちです。しかし、実際にはほとんどの操作は元に戻すことができるので、安心していろいろな機能を試してみてください。少しずつ使い慣れていくことで、スマホがもっと便利に使えるようになりますよ。

 

 

インターネットを安全に使うために、総務省が「サイバーセキュリティの三原則」を啓蒙していることをご存じでしょうか。これは、私たちがサイバー攻撃から身を守るための基本的なルールです。以下に、その三つの原則をご紹介します。

その1 ソフトウェアを最新に保とう
アプリケーション・OSの更新(アップデート)は、セキュリティの観点から極めて重要です。最新のバージョンには、アプリケーション・OSの欠陥(脆弱性(ぜいじゃくせい))が改善され、セキュリティ機能の強化が含まれています。OSやアプリケーションのアップデートを定期的に確認し、すぐにインストールすることで、潜在的なリスクを軽減できます。

その2 強固なパスワードの設定と多要素認証を活用しよう
推測されにくく、かつ文字数の多いパスワードを設定することは、不正アクセス防止に役立ちます。また、設定と同様に重要なのがパスワードの管理で、同じパスワードを複数のサービスで使いまわさない等、意識することが重要です。さらに、可能であれば多要素認証を活用して、ログイン時のセキュリティを強化します。多要素認証は、パスワード以外の認証方法(例えば、ショートメッセージで送られた数字を入力する、など)を追加することで、不正アクセスを防ぐ効果があります。

その3 不用意に開かない・インストールしない
フィッシング詐欺やマルウェア(コンピュータウイルス)の感染につながる可能性があるため、メールやSMSのリンクや添付ファイルを不用意に開かないようにしましょう。巧妙な詐欺メールが増えているため注意が必要です。
公式サイトや公式ストア以外からダウンロードした、提供元がはっきりしないアプリによるマルウェア被害も報告されています。検索で見つけたユーティリティソフトやゲームなどをインストールする際には十分な注意が必要です。

引用:サイバーセキュリティ初心者のための三原則

 

サイバーセキュリティの三原則の有効性について

この手の具体的な情報はあまり公表されていないため、10年以上前の古い情報になりますが、オーストラリア政府は、「アプリケーションのホワイトリスト」「アプリケーションへの定期的なパッチ」「OSへの定期的なパッチ」「管理者権限の最小化」を徹底することで、サイバー攻撃からの防御に成功しています。2013年以降、政府機関がソフトウェアのアップデートを怠らず行うことで、多くの攻撃を防御したようにグラフから読み取れます。これは「ソフトウェアを最新の状態に保つ」という第一の原則の大切さを証明しています。

参考:http://www.theregister.co.uk/2015/06/02/patchcrazy_aust_govt_fought_off_every_hacker_since_2013/

 

まとめ

サイバーセキュリティの三原則は、デジタル社会で生きる私たちにとっての自己防衛策です。比較的簡単に実践でき、お金をかけずに取り組めることが一番のメリットです。もちろん、これだけで完璧ではありませんが、基本的なことを守ることで、多くの危険から身を守ることができます。日々進化するインターネットの世界において、これらの三原則を基礎にして、新たな脅威にも対応するための追加の対策を考えていくことが大切です。

安心してインターネットを使いこなすために、ぜひこれらの原則を参考にしてみてくださいね!

 

 

デジタル遺品と情報セキュリティにはどういった関係性があるのでしょうか?

 

あまり関係が無いように思われがちですが、実は深く関係しています。情報セキュリティの基本的な原則では、「情報資産」「脅威」「脆弱性」のリスクがあり、この3つのリスクが揃ったときにトラブルが発生します。デジタル遺品はこの3リスクの情報資産に含まれるため、情報セキュリティと深い関係につながるわけですね。

 

トラブルが発生する仕組み

まず「情報資産」「脅威」「脆弱性」とはどういう意味なのか、言葉の整理をしてみましょう。

  • 情報資産:損失するおそれのあるもの
    スマホやPCの本体、デジタルデータ(デジタル遺品)、書類など。
  • 脅威:損失をもたらす原因
    マルウェア(コンピュータウイルス)、ネット詐欺、スマホ(PC)紛失など。
  • 脆弱性:損失のきっかけとなる弱点
    パスワード設定の未実施、ソフトウェア更新の未実施など。

 

上記で「情報資産」「脅威」「脆弱性」の3つのリスクが揃ったときにトラブルが発生するとお伝えしましたが、逆に言えば3つのリスクが揃わなければトラブルは発生しないと解釈することができます。

  • 情報資産がない場合
    家に盗まれるモノがなければ戸締りを忘れても盗まれる心配はない。
  • 脅威がない場合
    泥棒がいなければ盗まれる心配はない。
  • 脆弱性がない場合
    鍵を丈夫なものに付け替えたり戸締りを徹底すれば泥棒は家に入れない。

しかしながら、上記は理想論であり再現性が難しいのが現実です。

 

情報セキュリティ強化の本質は3つリスク減らすこと

では、3のリスクをどのようにして減らすことができるでしょうか。

  • 情報資産(デジタル遺品)を減らす
    使わなくなったオンラインアカウント、ネット銀合の口座などを整理することで、脅威の対象が減ります。
  • 脅威を減らす
    脅威(泥棒)そのものを減らすことはできませんが、上記の通り情報資産を減らすことで脅威の対象は減ります。
  • 脆弱性を減らす
    スマホやPCのパスワードの設定やソフトウェアの定期更新をすることで脆弱性は減らせます。

 

まとめ

デジタル遺品と情報セキュリティは、思った以上に密接な関係があります。トラブルが発生する背景には「情報資産」「脅威」「脆弱性」の3つのリスクが揃うことが関係しており、これらのリスクを意識的に減らすことでリスクを低減することが可能です。デジタル時代に生きる私たちにとって、使わなくなったアカウントを整理する、ソフトウェアを更新するなどの小さな取り組みが、将来的なトラブルを予防する大きな一歩になります。

デジタル遺品を整理することは、あなた自身だけでなく、大切な人々の安心と安全を守るための重要なアクションです。ぜひ、この機会に一度、自分のデジタル資産を見直してみてください。安心できる未来のために、今できることから始めましょう。