そんなこんなで、


いよいよ

始まりの合図だ。

散り散りになっていた参加者達が
ぞくぞくと集まってくる。

ざっと、3〜40人はいるだろうか。

何事も初めては緊張する。


(サバゲーの時もそうだった。)

まずは代表者からの挨拶だった。

ほとんどが馴染みの人達らしく、

冗談混じりの雑談に笑いが絶えない。


注意事項等の説明の後、

いよいよ競りが始まった。


最初の品物が長机に乗せられると、

簡単な商品説明の後、発句人の

『はい、1000円でどうだ!』

の発声を皮切りに、


『センマイ!』『ホンサン!』

『ニジュッカン!』

と、値段がどんどん上がっていく。


発声が無くなったところで、

一番の高値を言った人が競り落とせたことになる。

発句人が『はい、○○番○○さ〜ん!(競り落とした人の名前)』


と言うと、競り落とした品物を

係が競り落とした人のトラックまで運んでくれる。


という流れだった。


この一連の流れが実にスムーズに、

且つ、わきあいあいと進んでいく。



想像していた『市場』と違って

雰囲気が良い。


すぐにこの市場が好きになった。



競りの時に使われる暗号(のような)


『符丁ふちょう』。


昔からあるようで、

競りの時には必ず使う。


ある程度頭には入れていたが、

初めてだったのと緊張とで、

なかなか声が出ない。

気付いた時には他の人に競り落とされている。



今いくらなのか、

その次の符丁は何なのか、

いくらまでだったら買いなのか。

瞬時に判断しなければならない。


(わたくし、携帯に符丁表の画像を入れておいて、

ちょいちょい見ながら参加していました。)


わたくしが初めて伺った時は、

ゲームソフトやゲーム機の『山』があった。


ゲームボーイ、ファミコン、スーファミ、Switch、

プレステ等々のソフトが大量に無造作に置いてあった。

数百本はあっただろうか。

(欲しいなー)と思っていた。


しかし、

競り落とすことはできなかった。

部分ごとにせられるのではなく、

大量に全部まとめて『山』として競りが始まったのである。


当然、価格は一瞬にして

数万単位で上がっていく。


最終落札価格10万を超えていたと思う。


スゲーッ!


ということで、

今回はこのへんで。



【おまけ】


これから古物市場デビューを考えている方へ。

符丁はある程度覚えていくことをおすすめします。

なぜなら、勝てないからです。


競りが始まると瞬時に価格が上がっていきます。

その時に、今いくらなのか、

いくらを指せば勝てる(勝てそう)のか、

自分はいくらまでだったら買いなのか、


瞬時に判断を迫られる為、

スムーズに符丁が出て来なければ、競り落とす機会を奪われてしまうのです。

また、符丁を理解していなければ、

本当はもっと安く買えたかもしれない

高値掴みをしてまうこともあります。


ちなみに、

わたくしがよく使用する符丁は、


センマイ 1250、12500

イチテラ 1550、15500

ジュッカンメ 1650、16500

ホンサン 2250、22500

ニジュッカンメ 3300、33000

ヒャッカン 3500、35000

テラ 5500、55000


などです。


(1万を超えたら、同じ符丁でも右の数字の意味になります。桁が増えるわけですね。)

他、沢山あるので、

検索してみてください。


また、符丁を覚えるだけではなく、

練習やイメージトレーニングをしておくこともおすすめです。


仮に

ホンサンが出た場合、以降の符丁は何なのか。

センマイの次は何を言えば良いのか、等。

まぁ、実践あるのみですが。


(わたくしの場合、初日はいざ本番になると、出てきませんでした。汗)