2017.8.29早朝、北朝鮮から発射された飛翔体によるJアラートが北海道から東北地方、関東甲信越の一部で発令されました。
飛翔体は、北海道の襟裳岬を経由して北海道の東、約1180kmに3つに分離して落下しました。
その後、国内では「Jアラートの範囲が広すぎてどこに落ちるのか分からない」「もっと早く落ちるところが分からないのか!」などと批判が飛び交っています。
その仕組みを分かりやすい図で説明してくれた友人がいたのでその内容を紹介します。
是非、友人や知人にも教えてあげてください。
弾道ミサイルは大砲と似ています。
大砲は発射されると、何処に落ちるか直ぐにわかります。
ミサイルは大砲と違って、自分で加速しているので、何処まで飛ぶかすぐにはわかりません。
加速中は「どっちの方に行くか」しかわかりませんが、加速が終われば何処に落ちるかわかります。前回はすぐに加速が終わったので、明らかに日本まで届かないと判ったので、Jアラートは鳴りませんでした。
今回は日本に届くタイミングになっても、まだ加速が止みませんでした。この為即座にJ-アラートが発動しました。ココで重要なのは、まだ何処に落ちるかは判らないという点です。
仮にココで加速が終われば、それは日本にミサイルが着弾する事が判るので、すぐに迎撃をします。また、加速が終わらなくても、切り離した第1段が落ちてきたり、途中で爆発して落ちてくる...などの時も迎撃します。
今回のミサイルは日本を飛び越える所まで加速を続けていたことと、切り離したロケットや破片等が落ちてこないことが判ったので、迎撃はしませんでした。
今回の件で、J-アラートから時間が短すぎる!!と怒っている人が居ますが、もし、今よりも早くにJ-アラートを出すと、何処におちるか判らないまま発令する事になります。そうなると、北朝鮮がミサイルを発射するたびに発令することなり、その度に避難したり、電車が止まったりしてしまいます。そうやっていると、いわゆる「オオカミ少年」になってしまい、「どうせ今回も飛んでこない」といった事が起きてしまいます。
逆に今回も外れたじゃないか!、本当に落ちてくるのが確定してからJ-アラートを出せ!と言って怒っている人もいます。しかし、それが確定してからでは殆ど時間が無くなってしまいます。
彼らが実際に何処を狙って発射したのか我々日本人には判らないため、これ以上早くすることも、遅くすることも出来ません。技術的な問題では無いのです。
現在のJ-アラートは日本に落ちる可能性が出た瞬間という、
考えられるベストなタイミングで発せられているのです。
このように、一刻を争う状況であるため、Jアラートが出る前から、すでに迎撃態勢を敷いていて、いざ日本にミサイルが落ちる!となったら、即座に対応できるようになっています。海上のイージス艦から発射されるSM3と各地に配備されたPAC3なのは、皆さん御存知の通りです。ミサイルの種類が違うのは、普通の空と、宇宙空間とで別れている為です。
J-アラートに文句が言えるのは、平和だからでして、そのシステムを作り、運営してくれている政府、そしていざとなった時にのために、何も無い時からずーっと、守ってくれている自衛隊に文句を言うのは筋違いどころか、恩知らずも良い所です。文句が言えるのも、けもフレが見れるのも、ミクさんのコンサートに行けるのも、平和だからで、平和を守ってくれている人達が居ることを忘れちゃだめですお...以上