知人である朝鮮半島分析専門官の話。
今日、何人かの韓国の友人たちと話したが、皆一様に複雑な感じだった。人生のほとんどを「主敵北韓」との戦いに費やしてきた人たち。
朴槿恵政権が倒れ、南北首脳会談に至るまでに、水面下で進行していた北の統一戦線工作をきちんと検証してるメディアは皆無。文在寅大統領は、「用意された大統領」と言われるが、この用意をどれだけ北とその信奉者が手助けしたのか。
「板門店宣言」の内容は、過去2回の共同宣言の枠組みから大きく変わってない。むしろ、戦争当事国でない韓国が「終戦」に合意するなど、複雑性を増しただけ。
連邦制国家が樹立すれば、韓国の人口半分の北朝鮮が容易に主導することができる。韓国保守層0.8vs韓国革新層1.2+北朝鮮1で北主導となることは明白。これが北朝鮮の狙い。北の統一戦線工作の勝利でしかない。
「主敵北韓」で編制も装備も精神も作り上げられた韓国軍の仮想敵はどこになるのか?韓国軍と中国軍の交流実態を知る人は、それが中国軍とならないことは分かるだろう。
プンゲリを閉鎖するのは、そもそも大規模崩壊事故で使い物にならなくなったからであり、今後は核弾頭の性能維持向上のためCTBTに違反しない未臨界核実験を行っていくとだろう。ICBM発射は米国を刺激するので中断したが、日本に脅威となる中短距離弾道ミサイルの発射は中断していない。
板門店で笑顔を振りまいた金正恩が、国内では体制引き締めのために治安機関を使った統制強化を行い、一方では韓国の脱北者に甘言を弄して帰国を促していることも、鼻がきくメディアは知ってるが報じない。
ソ連が崩壊してもロシアが現れて、地政学的な脅威はなんら変わらなかったことも忘れてはいないだろう。
諸々等々
私も基本的にこれら意見に同意。「最後の冷戦」が終わり、明るい平和な未来が到来するなとどは、全く思えない。いずれにしても、日本にとっては平和や安全の度合いが増すってことではないってことだ。
メディアでは、「日本が取り残されている」的な論調が目立つが、取り残されているのではなく、浮かれずに冷静に状況の推移をみてるからだろう。相手が主導してる状況で、わざわざ自分から受動に陥る必要はないってことだろう。