今回は、谷崎潤一郎「蘆刈」(あしかり)の小説の舞台となった、京都府乙訓郡大山崎町~大阪府三島郡島本町水無瀬辺りを散策してみました。


日頃なかなか小説を読む事は無いのですが、この近辺を検索していたら、少しばかり街並みの様子が書かれていたのでで行って見ることにしました。

まずは、山崎駅に到着。
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駅の様子です。


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JRのホ-ムで京都と大阪の県境があるのは珍しいです。


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駅前広場です。こじんまりとしてます。


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駅前を出て直ぐ右手に「離宮八幡宮」がありました。(小説にも書かれていました)



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正面本殿です。右手に何やら…?歩いてみます。


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離宮八幡宮は日本における製油発祥の地であり、日本で唯一の「油の神様」として親しまれています。

それは平安時代末期、こちらの神主が荏胡麻(エゴマ/青じそに似た植物)から油をしぼる道具を発明したことに由来します。

その道具を使ってしぼった油を、石清水八幡宮や宮中に献上するようになり、やがて離宮八幡宮は朝廷や幕府から手厚い保護を受けるようになりました。

そして、離宮八幡宮を中心に「油座(あぶらざ)」という組合を結成。

交通の要所だった山崎から全国へ広まり、神社仏閣の灯明の油はすべて「山崎の油」が使われるようになりました。

さらに、室町時代には製油専売の特権が与えられ、足利義満から離宮八幡宮の領域を自治区にしてもよいというお許しを得ています。

守護人(役人)といえども、この地への立ち入りは許されなかったのです。

こうして、当時の離宮八幡宮は東の日光東照宮に対して、「西の日光」と語られるほど、広大な敷地と多くの社殿を持つ八幡宮となりました。

しかし江戸時代になると、荏胡麻から菜種に原料が変わり、山崎の油生産は衰退します。


右側は油つぼを持つ「油祖像(ゆそぞう)」、左側はこの旗を掲げて商売をしたそうです。


↓これがそうなんや…叫び


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では本殿へ



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本殿横には行教が“山崎の津”で山に霊光を見たので、そこを掘ると岩の間から清水が湧出という。


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離宮八幡宮の正面・南門です。



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これから、次の場所「水無瀬神宮」へ歩く


街並みの様子です。情緒あっていいですね~(^O^)


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西国街道を広瀬方面へ歩いて行きます。


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水無瀬橋を渡ると、後500m程度です。


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あいにくの天気でしたが、のどかでいいなぁ~(^O^)


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「水無瀬神宮」の案内が見えてきました。


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到着です。手前が駐車場になっていました。(スペ-スが少ないですが)
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小説より


境内の一隅に名水が湧き出ている所があり、そこに近所の人たちがポリタンクを持ってきて、水を貰い受けている光景が印象的であった。人の列は途切れることなく続く。きっと良い水なのだろう。


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名水百選に「離宮の水」として選ばれているようです。


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遠くから車で来られてました。ポリタンクがたくさん並んでましたわ…。


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いよいよ大詰めです。淀川の河川公園に到着です。

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パノラマで撮ってみました。左側が「山崎駅」方面、そして左側が大阪方面です。


写真真中辺りが「橋本」辺りです。次の写真はその辺りを拡大しています。


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小説より


渡船で淀川の中州へと渡っていく。対岸にある橋本遊郭の灯を眺め、月光に照らされる黒いこんもりとした男山の森を仰ぎ、茂る芦の向こうを流れる河音を聞いて、能「江口別の日のことになるが、桂川の堤防をサイクリングしたことがあった。木津川、宇治川、桂川の三つの川が合流して、山崎から水無瀬の辺りで淀川になり、大阪湾に流れ込んでいくのだが、三川合流を見るのは地形的に無理としても、できるならそれぞれの川の表情などを眺めてみたいと思ったのである。


地図を見ると、三本の川は同時に合流するのではなく、それぞれ併走しながら少しずつ距離を縮めていく。宇治川と木津川がまず合流し、その後で桂川と合わさって一本になる。


対岸は京都府橋本側です。


↓真ん中辺りが三川合流地点です。(草が生い茂って近づけませんでした。


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それから歩いて阪急電車で帰りました。



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当時の面影はないですが、小説や歴史も散策してみるのもいいですね。


ちょっと、この日は雨で蒸し暑く歩いて散策するとしんどかった…(T_T)