塩牛乳。
子供のころのワタクシの中の世界は姉が中心でした。
姉は当然私より先に学校に行きだしていますので
たくさんの友達をつくったり
いろんなモノを持ってたり
漢字もかけるし、本もたくさん読めるし
日に焼けて真っ黒ですらりと手足が長く
運動神経もよくて、元気いっぱいでした。
それに対して
友達も少なく、運動音痴で色が青白く
チビで、しかもまだほとんど漢字も読めないので
一人で本が読めないような私とは
まったく正反対。
うちの母はじーさんの経営する幼稚園を手伝っていたため
日中は留守が多く、姉がその代わりに
私の面倒をみなくてはなりませんでした。
思えば子供の姉にしてみたら、もっと自由に友達と
遊びたかったりしたことでしょう。しかし
責任感の強い姉のこと。なんやらかんやら言っても
いつも私を連れて遊びに行ってくれてました。
でも、当時の私はそんなことのかけらもまだ理解していません。
(ごめんよ。姉。)
遊びの合間や、家にいたりするときに
しょっちゅうつかいっぱしりをさせられることは
チビの私、ただただ面白くありません。
寒いその日、コタツに当たってテレビを見ていたところ、
姉が「ホットミルク作ってきて。」と私に司令しました。
くそーおねーちゃんめーいばりんぼめー
こんな小さい私にホットミルク作らすなんて
ひどいぞーくそーえぐっえぐっ・・・
とすね泣きしつつ寒い台所で、ミルクを鍋に入れ温めました。
その間にお砂糖の準備です。
お砂糖の入れ物を手に取ろうとすると
となりにもう一つお砂糖の入れ物がありました。
あれ?2つもあったっけ?と
中を見ると、そこには、まっ白、サラサラのきれいな結晶の
お砂糖が入っていました。
「うわー。きれい。きっとこれお客さん用だな~。よし!
せめてもの仕返しで、お姉ちゃんにはいつものこのカチカチに
固まったお砂糖、私はこのきれいなサラサラのお砂糖を
使おう!」と思い、
愛用のコップにそれぞれお砂糖を入れました。
自分のコップには今日は特別にたっぷりと。
そーっとこぼさないようにミルクを注ぎ、
コタツで待っている姉に姉のコップを渡し
飲んでいる姉を見ながら
「へへへ・・・私のミルクはちょっと違うもんね~。やーい。」
とほくそ笑み、自分のコップのミルクをごくっと
飲みました。
・・・・・・・
@:*・。ぉげ*・?!#&‘!!!!???
姉に私の悪事がばれてはならんと
吐き出すわけにも行かず、
死ぬ気で飲み込みました・・・。
テレビの画面に見入りながら美味しそうに
ホットミルクを飲む姉。
そして私は、
この悪事の「ツケ」をさりげなく処理する
知恵もまだついていないため
どう処理してよいかわからずに
泣く泣く最後まで飲み干しましたとさ。