以前、特攻兵器「震洋」の基地だった場所に行きました。
今回行った場所は基地とかではありませんが、太平洋戦争で使用された旧日本海軍の駆逐艦そのものでした。
場所は福島県いわき市の小名浜港。
小名浜港に駆逐艦なんてあったか?
と思われるのも無理はありません。
もはや直接見えるカタチではありません。
沈船防波堤
一般には聞き慣れない言葉かと思います。
文字通り沈めた船の防波堤です。
私は港湾建設に関係する仕事をちょっとしたことがあって、その時に聞いたことがあったのです。
その時は「へぇ〜そんなのがあるんだ」くらいだったのですが、ずっと頭の片隅に残っていて「あるなら見てみたい」になっていきました。
沈船防波堤は戦後の物資の乏しい中で急ピッチで港湾建設を進めるために船を沈めて防波堤にしてしまうものです。
小名浜港は最初に沈船防波堤が設置された場所らしいです。
ここに設置後は日本各地で設置が進められたようですが、その後の港湾建設で撤去されて残っている場所も少なくなっているようです。
小名浜港のソレも最早新しい港湾施設の下に埋もれてわかりませんが、ブロックの形を変えて示してくれています。
戦争を生き残って、最後の最後まで日本を支えてくれた感じがして…。
誰かが、ちょっと思い出してくれても良いかなって思った場所でした。