皆様、お疲れ様です！！
本日の鈴鹿店は縁の下の力持ち的な存在のラジエータキャップについて少しお話をさせて頂こうと思います
まず初めにラジエーターキャップとは何ぞや？
という事で
400コペン
880コペン
ともエンジンルーム向かって右側に装着されており~
取り外すと400、880ともにこのような形にになっております
この小さなパーツがいくつかの役割を担っており
矢印の部分が加圧弁
加圧弁とは、冷却水がエンジンの熱によって温められ膨張すると、ラジエーター内の圧力が上昇します
ラジエーター内の圧力が上昇すると沸点も上昇するため、冷却水は１００℃になっても沸騰しないという寸法
しかし、ラジエーター内の圧力が上昇しすぎると冷却水の漏れや、冷却系統が損傷する危険が
そのため、ラジエーターキャップの加圧弁が規定圧力以上にならないよう制御しています
ラジエーター内が規定圧力以上になった場合、ラジエーターキャップの加圧弁が開き、余分な圧力をリザーバータンクに逃がすようになっています
さらにラジエーターキャップの上部分が
負圧弁という機構
水は冷えると収縮する性質が有る為、ラジエーター内の圧力が低下します
圧力が低下しラジエーター内が負圧になってしまうと、冷却系統が損傷する危険があります
そのため、ラジエーターキャップの負圧弁によりラジエーター内の圧力が負圧にならないよう制御しておりラジエーター内が負圧になった場合、負圧弁が開き、リザーバータンクから冷却水を吸い戻すことで圧力を調整しています
コレがラジエーターキャップの大きな役割
ここでそんな働き者のラジエーターキャップの良くある故障をご紹介
故障個所がお分かりでしょうか？
向かって左のキャップは負圧弁が何所へやら
こうなると、負圧弁は常に開いている状態となり
冷却水が熱で膨張しても負圧弁からリザーバータンクへと圧力が抜けてしまい加圧することができないため沸点をあげることができません
よって加圧できていれば１２０℃まで沸騰が抑えられたのが、１００℃で沸騰することになりオーバーヒートしやすくなってしまいます
次に多い故障例が加圧弁が正常に働かなくなり最高圧力が低くなっているケースもあります
この場合もラジエーター内の圧力が低くなり（沸点が低くなり）オーバーヒートしやすくなります
ここまでオーバーヒートしやすくなります！ッという風に表現させて頂きましたが・・・
ラジエーターキャップが損傷したからといってすぐにオーバーヒートするわけではありません
何故か
すぐにオーバーヒートしない理由としては、コペンの場合走行していれば冷却水の温度が90℃くらいになるように制御されているからです
しかし
『高速道路の走行でエンジンの負荷が大きい』『下り坂でエンジンブレーキによりエンジンの高回転がつづく』『外気温が高い（夏）』などの状態ではラジエーターキャップ正常な状態でも冷却が間に合わず冷却水の温度が１００℃近くになる事もあり
キャップが何等かの理由で破損しているとオーバーヒートしてしまうリスクが急激に上がります
一度オーバーヒートしてしまうとエンジンにかなりの損傷が入ってしまう可能性が有り最悪エンジンヘッドが歪みヘッドガスケット抜けとなってしまいます
そうなると修理代はかなりの金額に
そうなる前に点検をッと言いたいところですが・・・
ラジエーターキャップの開け閉めにはすこーしコツがいりますので少しご紹介
ラジエーターキャップを右にイッパイ回した状態
いつもと光景が違う気がしませんか？
実はコレまだ右に締まります
もちろんラジエーターキャップがちゃんとしまっていないとキャップの役割は何一つ働きませんので注意が必要です
さらにラジエーターキャップを外す際エンジンがあったまっていると皆様ご存知の通り熱湯の噴水になり大やけどになる可能性が有り尚且つ冷却水は人体に非常~に有害ですのですので絶対にエンジンが冷えているときに点検するようにしてくださいませ
もちろん心配なオーナー様はお気軽にお声がけいただければ点検させて頂きますので、気になる方はお気軽にお声がけくださいませ
それでは本日の鈴鹿店でした
また明日もよろしくお願いします
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