「私昨日見ちゃったんだ。織田さんとエリさんが一緒に居るの…。」
「え…!」
「織田さん。エリさんと居酒屋にいたでしょ。」
「あ…。偶然会ってね…。」
「ダメですよ~。泣かしちゃ…。」
「あ~。見られてたのか…。俺が泣かした訳じゃ無いんだ。実は離婚したって…。子供もダメだったって…。」
「え~。そうなんですか…。可哀想…。」
「うん…。それで何か東京に行くらしいよ。」
「ふ~ん。織田さん引き留めなかったんですか?」
「何か何も言えなかったよ。もう忘れたつもりでいたし…。」
「そうよね…。子供のこと聞きました?」
「イヤ…。色々あったらしくて、あまり詳しくは聞けなかった…。泣いちゃったからね…。」
圭介は恵理との話しはほとんど話さなかった。それは玲子に話すことは絵里の過去についても話すことになるからだった。しかし…
「織田さん…。私知ってるんだよ。」
「知ってるって何を…。」
「エリさんって風俗に勤めていたんでしょ。」
「え…!」
圭介は頭の中が真っ白になった。
「どうしてそれを…!!」
「うん…。実はゆふぁでエリさんが辞めた後色々お客さんが来たっていってたでしょ。その中の一人がみんなの前で話してたの。実はママは知ってたんだって。」
「そっか…。」
圭介は絵里が誰も知らないところに行きたいと言 っていたことが、改めて理解出来た。